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就職氷河期世代を救う策は、なぜ的はずれなのか。マスコミも政府も勘違いしていること

氷河期の悲劇を語り続けるメディアの事情

高橋:メディアはどうなんでしょう? 海老原さんが言っている氷河期の実像が正しいとしたら、なぜ新聞とかはもっと報じないんでしょうかね? 海老原:マスコミとかに出ている“有識者”は、本当に雇用のことを知らないんです。労働経済学の学者でもそう。トンチンカンなことを言うから、イラつきますよ。でも新聞は学者の言うことを信じますからね。 何年か前にね、某全国新聞の女性デスクと話したんですよ。「データを見れば、氷河期世代で40代でも非正規の人のうち、90%超は“女性と非大卒”だ。大卒男性より、女性と非大卒のほうが被害者だよね」ということで意気投合したんです。で、一緒にそういう論陣を張ろうとしたら、結局、会社としてはダメだった。 彼女が言うには――大手新聞の人は、有名大学を出た男性が多い。性差・学歴差に光を当てると、自分たちが返り血を浴びる。「氷河期世代=大卒なのに報われない男性」の話にしておくほうが、痛みを感じないんだ、と。それだけが理由かはわかりませんけど。 高橋:ちょっと待って、ジャーナリストがそこまで腐ってるとは、思えないんですよ。僕、けっこう性善説で、記者はちゃんと勉強してるイメージがあって。

ある方向に乗ると、路線を変えるのは難しい

宮崎:ただ、マスコミもいったん、ある方向--例えば「氷河期世代は今でも悲惨」という話に乗っちゃうと、路線を変えるのは相当難しいと思います。路線を変える時って、世論がめちゃくちゃ怒ったか、裁判で負けたか、だと思うんですよね。氷河期世代論には、どちらのムーブメントも起きてない。 それに、テレビ番組って、あらかじめ方向性を決めてから、それに合う専門家を探しますからね。それに沿ったメモが回って、フリップがもうできていて。 高橋:恥をしのんで言うと、マスコミはやっぱり権威の言うことは信じちゃいますよ。海老原さんが言ってることを、例えば東大教授が言ったら信じるかもしれない。 海老原:中央大学大学院教授やってた時でもダメでした。ほんと、悲しいっすよ。 高橋:やっぱ惜しいわ、海老原さん。たまに出る“非モテの面白芸”みたいな部分を捨てれば、もっと学術的に見られるんじゃないですか? 海老原:もうこの歳で、人格変えられませんて。 =============== 世代に関係なく、本当に困っている非正規の生活保障をどうすればいいか?  また、氷河期世代で、貧困でも非正規でもないけれど、「薄く広く損をした人たち」にどんな対策がありえるか?  同書の中で、海老原氏は具体的な政策提案を書いているが、果たして、政府に届くのかどうか――。 【前編を読む】⇒もう“大卒”の肩書きに意味はない!? 大卒余りで、ホワイトカラーの職が足りない
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「就職氷河期世代論」のウソ

詳細なデータが解き明かした、意外すぎる氷河期世代の実像とは?

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