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インダストリアルなインテリアには根拠とルールがある。「柱とコンクリート剥き出し」だけではダメ

ビンテージ感と柱とコンクリートがある本当の理由

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写真は2023年2月21日「ディグ・イット」より。「風光明媚な尾道市、その海際に佇む海運倉庫の屋内は、サイクリストフレンドリーなホテル、レストラン、ショップの複合体として、全国的な注目を集め、人々で賑わっている。外見は大戦時の姿そのままに、屋内や周辺はサイクリストに愛される施設と生まれ変わった『Onomichi U2』」

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写真は2023年2月21日「ディグ・イット」より。「瀬戸内食材のグリルが存分に味わえる『The RESTAURANT』。天窓の存在は、倉庫が竣工した当時からのもの。窓枠は新しくなっている」

工場・倉庫から住み替えたインテリアだからビンテージ感があります。工場として何世代か使用した後の建築や家財が使われているので、汚れていたり、錆があったり、経年変化で色が濃くなっていたりするのです。これらが結果的にビンテージな印象を作っています。 工場・倉庫から住み替えたインテリアだから剥き出しの柱があります。工場は、作業員が大勢入れるように、照明効率を上げるため、あまり部屋を細かく区切らずドカッと大きな一室にします。いわゆるオープンプランですね。でもそれだと天井を支えられないので、結果、部屋の中にはたくさん柱が配置されています。 工場・倉庫から住み替えたインテリアだからコンクリートがあるのです。工業施設をコンクリートで作ったら、それを一般家庭のように白い壁紙で覆ったりはしません。仕事をするための部屋に、見た目を美しくするためのお化粧は必要ないからです。それをそのまま住宅に転用すれば、壁にコンクリートが残るのは当然です。 ビンテージだとか柱だとかコンクリートだとか、それらは結果的にそうなっただけで、無から生まれた特徴ではありません。自分たちが一体何を再現しようとしているのか、肝心の目標地点を知らないまま「柱がおすすめ」なんて表面的な指南を聞いても、ただの丸暗記になってしまいます。

怪しいネット情報に振り回されないで

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写真は2021年10月24日、「ディグ・イット」より。「最近ではブーツブランドも立ち上げ勢いに乗る『アディクトクローズ』。東京店に続いて2号店をオープンさせたのは北陸・富山。ブランドを構成する世界観を今まで以上に表現するためには、もっと大きなスペースが必要だったという彼らが行き着いた、富山にある“巨大倉庫”を使った店舗」

インテリアというのは、人間の暮らしの歴史が形になったものです。ただオシャレのために生まれたのではなくて、いろんなことに理由があるのです。 ルーツが分かれば、あとは自力で考えて工夫することもできるようになります。木製のパレットが似合うかもしれない、ドラム缶も工場っぽい気がする、ハダカ電球もイメージあるかも……ぜんぶ正解です。 正しい知識が手に入ると、だんだん楽しくなってきます。自分で考えて工夫するという、ゲームみたいな面白さが生まれます。 インテリアはそもそも娯楽です。自分が楽しいからやる趣味です。理由も納得できないままおすすめ商品を買わされたり、他人が決めたNG例を避けたりするだけの、そんなつまらない作業では決してありません。 本当のルールを正しく学んで、遊びのようにポジティブな気持ちでお部屋作りを楽しんで頂けたら嬉しいなと思います。
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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