ニュース

女性の尊厳を踏みにじる“触れない痴漢”が多発…卑劣すぎる実態と被害者の叫び。「触れていないからセーフ」では済まされない

卑猥な言動が子どもに影響ないか心配

急増![触れない痴漢]の卑劣な手口 言葉を武器にする“触れない痴漢”も横行している。主婦・岡田美知枝さん(仮名・35歳)は、その餌食となった一人だ。 「すれ違いざまに『おっぱいデケェな』『ヤりてぇ……』などと鼻息を荒らげながら言い捨てられるんです。睨みつけようにも、周りはサラリーマンやおじいさんでごった返しているわけなので、犯人を特定して捕まえることなんてできない。たまに『コイツだ』とわかっても、改札で私が出たときに相手が入っていたり、エスカレーターで逆方向に進んでいたりと、自分とは反対方向に進む場所で言われると追いかけられない。犯人もそういう追いかけられないポイントを狙ってるんだと思いました。自分の逃げ道を常に確保するという用意周到さには呆れます」  岡田さんはさらに、「自分一人のときならまだしも……」と不安を吐露する。 「男たちは、私が5歳の息子といるときでも構わずに卑猥な言葉を吐き捨てていく。そのうち息子が成長すれば、彼らがボソっとつぶやくデリカシーのない言葉の意味を知ってしまうかもしれない。そう思うと、本当に腹立たしくて絶対に許せません」  嗅ぐ、息、視線、デジタル、アナログ、言葉……形を変えながら触れない痴漢は、社会のあらゆる場所に潜んでいる。接触がないことを口実に見逃されやすいが、その被害の深刻さは「触れる痴漢」と何ら変わらない。  グレーな行為であるが故に女性が咄嗟に判断できず、声を上げにくい触れない痴漢は、現在進行形で泣き寝入りを余儀なくされるケースが後を絶たないとも言われる。  女性の尊厳を踏みにじるこの卑劣な行為を、これ以上けっして野放しにしてはならない。

触れない悪意も迷惑防止条例違反に

 非接触でも、女性に恐怖と屈辱、そして尊厳を踏みにじる深刻な被害、触れない痴漢。にもかかわらず、「証拠が残らない」「触っていない」ことで言い逃れられてきた。  性犯罪に詳しい弁護士・奥村徹氏が解説する。 「痴漢とは、迷惑防止条例における“人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動”として処罰される行為。社会通念上、著しく性的羞恥心を抱かせたり、不安を覚えさせたりする行為です。“匂いを嗅がれた”“息を吹きかけられた”なども状況によっては処罰される可能性があります」  痴漢と同様に声を上げることが重要とも奥村氏は強調する。 「深呼吸をしただけ、息が上がったなどと言い逃れされる可能性はありますが、被害に遭った場合は、違反の疑いがあるとして、通報を躊躇しないでください。立証が必要ですが、『痴漢なのか?』と迷った場合も、一旦判断は警察に委ねるべきです」 【弁護士・奥村 徹氏】 大阪弁護士会所属。奥村&田中法律事務所。不同意性交や公然わいせつなどの性犯罪のほかに、ネット犯罪や児童性犯罪にも詳しい 取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/板垣雅也
1
2
3
【関連キーワードから記事を探す】