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中学受験「問題難易度のインフレ」が止まらない。“20年前の開成中の問題”は「偏差値50でも解けて当たり前」に

小6の秋冬に「ボリュゾ親」が言い始めること

ーーそんな状況では、親も悔やみきれないのでは。 伊藤:それが、そうでもないんです。中学受験特有の現象なんですが、小6の秋冬になって、ある程度行く末が見えてくると、この「ボリュゾ親」がこぞって、これまでは見向きもしていなかったレベルの学校を褒め始めるんです。  褒め方にも特徴があって、立地や設備など「環境」にのみ言及するんですね。そのレベルだと進学実績もパッとしませんから当たり前ですが、それでも子どもを通わせないといけない。中高一貫私立校だと卒業までに600万はかかりますから、親にも「払う理由」が欲しいんでしょうね。だから、「この学校にしてよかった!」って、無理にでも褒めポイントを探した結果、環境ばかりに言及するアカウントがSNSに大量発生するんです。

中学受験で得られるものとは

 教育投資は、投資ではない。かけたお金に対して、親が得られるものは何もない。得られるのは子どもの未来であり、親の栄光ではないからです。  至極当たり前の話ですが、これを忘れて「コスパ」「費用対効果」を求め始めると、沼にハマってしまう。金銭的利益ばかりを追い求めても、キャリアデザインが成功することはありえないのに。  一層熱く燃え盛る中学受験への熱狂。だが、熱に浮かされた結果、自分たちがどこに飛び込もうとしているかは、確かめたほうがいいのかもしれません。 <取材・文/布施川天馬>
著述家、教育ライター。 一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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