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佐々木朗希が「クローザー向き」と言い切れる理由。“怪我でマイナー調整”から「異次元のV字回復」を遂げるまで

佐々木朗希が示した守護神の資質

 考えてみれば、佐々木が持ち味とするフォーシームとスプリットのコンビネーションは、まさにクローザー向き。奪三振率の高さも相まって、地区シリーズ以降は新・守護神として起用されることになるはずだ。  その佐々木とドジャースが、5日(日本時間)から始まる地区シリーズで対峙するのがフィリーズである。  フィリーズは、レギュラーシーズンでドジャースを上回る勝率をマークし、ナ・リーグの第2シードを獲得。先発投手陣の防御率はドジャースの3.69を上回る3.53とローテーションが強みの一つとなっている。

ホームで強い、難敵フィリーズとの戦いへ

 そして層の厚い先発投手陣以上に怖いのが、本塁打王に輝いたカイル・シュワーバーやブライス・ハーパー、トレー・ターナーなどMVP級の選手がそろう打撃陣だ。その得点能力はドジャースと双璧といっても過言ではないだろう。  5戦3勝制で行われるこのシリーズ。第1~2戦と第5戦はフィリーズ本拠地で、第3~4戦はドジャースタジアムで開催される。今季のフィリーズはホームでメジャー最多となる55勝をマークしており、ドジャースとすれば、敵地での3試合で少なくとも1勝を挙げなければ勝ち抜くことができない。  チーム史上初の2年連続世界一に向けてフィリーズという高い壁が立ちはだかるが、ドジャースはレッズに2連勝したことで、投手・大谷の温存に成功。状況次第では第5戦で大谷のリリーフ登板という事態もあり得るだろう。  1年前に世界一の美酒を味わった大谷と山本。そして第3の男として守護神・佐々木がその役割を果たすことになれば、ワールドシリーズ2連覇がいよいよ現実味を帯びてくる。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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