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レースクイーンが失業、42歳で初の就職活動に挑戦。50社落選の逆境を乗り越えてたどり着いた“自分の場所”とは

厳しい縦社会が教えてくれた「礼節」と「プロ意識」

レースクイーンそんなレースクイーン時代に学んだことは、今の仕事にも活かされていると小田さんは言う。 「事務所に登録した際、最初に受けた研修で教えられたのが、『たとえ1日でも業界に先に入った人は“先輩”として敬うこと』というものでした。年齢に関係なく、先輩には常に敬意をもって接する。その姿勢を徹底的に叩き込まれたんです。 とても厳しい縦社会でしたが、その教えは今でも自分の中で生きています。どんな相手であっても、立場や年齢に関係なく礼を尽くすということは、今も大切にしていますね」 また、事務所ではマナー講師によるビジネスマナー研修や、ウォーキング、ポージングのレッスンなど、さまざまなトレーニングを受けたそうで、「そうした経験を通して、自然と美しい立ち居振る舞いや、相手に失礼のない所作が身についた」と小田さんは話す。 「今ではどんな場面でも落ち着いて堂々と対応できるようになりましたし、VIPの方を前にしても物怖じしないのは、当時の経験から学んだ“プロ意識”のおかげだと思っています」

上京してからは3ヶ月先までスケジュールが一杯に

順調にレースクイーンやコンパニオンを続けてきた小田さんだったが、2014年頃には大阪のイベント案件が減ってきたことで、平日のスケジュールが空くことが増えてきたという。 そのため、「このまま大阪で続けるか、それとも仕事が多い東京に行くか」の二択を迫られた。 悩んだ末に上京することを決意し、東京で活動を始めてみると、3ヶ月先までスケジュールが埋まる状態になったそうだ。 「報酬面でも東京は大阪に比べてかなり好条件で、感覚的には1.3〜1.5倍ほどギャラが高かったんですよ。それこそ多いときは、『水着手当』や『出張手当』なども加わって、月に30〜40万円ほどの収入を得られることもありました」
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華やかな世界から一転、収入ゼロへ
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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