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世界的ブーム「ラブブ」に偽物が大量流通…一体200円の粗悪品も。中国の“偽ラブブ工場”は大繁盛、実際に入手したそのクオリティは

偽ラブブ業者は“よりどりみどり”

中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

「1688」上には多数の偽ラブブ卸売製造業者が存在していた

 記者は、さっそく教えてもらったアプリにアクセスしてみた。中国EC大手・アリババが運営するBtoBプラットフォーム「1688」では、卸売業者やおもちゃ工場と直接、連絡がとれるという。 「拉布布(ラブブ)」で検索してみると、案の定、大量の業者が出現した。どの業者も一体あたり200~500円と激安価格で提示している。  そのうちの一つ、広東省深圳の業者にバイヤーを装ってメッセージを送ると返事が来た。 「単価は500円。100個以上買うなら460円。『1:1(本物と同レベル)』の高品質だよ。ホログラムやQRコード付きの場合、単価は800円。箱もインクも本物と同じものを使用しているので問題ない。日本にも送ったことあるから安心してください」
中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

卸売業者が送ってきた在庫の画像。大量にある

 この業者は在庫が豊富だとアピールするためか、いろんな種類の偽ラブブの動画や画像を送ってきた。
中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

偽ラブブ製造工場から送られてきた作業の様子

 さらに、工場の摘発や輸出時の押収についても「安全だ」と言い張るではないか。配送費に関しては別の業者を紹介された。  日本への輸送費を聞くと、「容積換算重量30㎏で約1万4000円、15㎏で7600円。EMSの直行便だ」との返信があった。

偽物を入手! そのクオリティは…

中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

届いた230円のサンプルは縫製が粗く模倣レベルがかなり低かった

 次に接触したのは、世界最大の日用品輸出マーケットを持つ義烏(浙江省)の工場だ。 「単価は230円。包装は普通のOPP(透明のプラ袋)。日本に送ったことはないけど、たぶん大丈夫だ。輸出は問題ない。まず中継地点の倉庫に送る形になる」  ここで記者は「たくさん買う予定なので、サンプルをまず送ってほしい」と返した。協力してくれる中国在住日本人の住所を送付先として伝えると、3日後に商品が届いた。  しかし、クオリティは相当低かった。頭部から糸が飛び出ており、鼻の色が一部欠けていた。左右の耳の大きさも異なり、ラベルのQRコードは読み込めなかった。  高品質なものから粗悪品までさまざまな偽ラブブが大量に流通しているようだが、中国事情に詳しいライターの広瀬大介氏はこう述べる。 「偽ラブブは『祖国版』や『東莞版』など産地によって格付けされていて、クオリティが異なります。真贋判定のQRコードを突破する精巧なものもありますが、そこから飛ぶ真贋判定サイト自体が偽物というケースがほとんどです。先日の中国税関の大量没収のニュースは、いわば対外的なアピール。実際は国内の工場が摘発されることはなく、野放し状態です」
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米中関税戦争が偽ラブブを生んだ
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