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世界的ブーム「ラブブ」に偽物が大量流通…一体200円の粗悪品も。中国の“偽ラブブ工場”は大繁盛、実際に入手したそのクオリティは

米中関税戦争が偽ラブブを生んだ

中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

ある工場はPRのため堂々と偽ラブブ製造の模様をアップ

 では、こうした偽ラブブは日本の税関で押収されることはないのだろうか。前出のバイヤーはこう証言する。 「偽ラブブは衣類や他のぬいぐるみ、おもちゃと交ぜて送るようで、バレにくいのでしょう。ラブブに似たようなキャラグッズはたくさんあるので、日本の税関も見分けがつかないと思います」  配送費を含めても一個あたり千円以下で仕入れた偽ラブブは、日本で数倍、ときには10倍以上の価格で販売される。ひと儲けを企んで、商材として扱う国内業者が出てくるのも当然だろう。  真贋鑑定システムを導入するフリマプラットフォーム「スニーカーダンク」によると、7月の偽ラブブの流通量は1月に比べ、2.7倍に増加したという(同社プレスリリース)。  日本だけでなく、欧米でも偽ラブブは社会問題化しているが、中国政府はなぜ本気で摘発しないのか。中国に拠点を置く調査会社・アライジェンスコンサルタンツの太田基寛氏はこう述べる。 「近年、中国における模倣品関連の摘発は食品や医薬品、自動車部品がメインです。これらは生命に関わるので、最優先事項となっています。一方、ラブブのようなおもちゃは優先順位が低いというのが実情です。さらに米中関税戦争の影響も大きい。おもちゃ産業は対米輸出が激減し、どこも苦境に喘いでいます。昨年に続き今年もクリスマス商戦向けの輸出は絶望的です。偽ラブブの黙認は、苦境に立つおもちゃ産業への救済だという声もあります」  ブームが続く限り、偽ラブブの国内流入は続きそうだ。

偽ラブブにもいろんなバージョンが!

中国発[偽ラブブ密輸ルート]の実態

「QRコードはある? ホログラムの品質は?」「QRコード付きは800円だ」(編集部訳)

•祖国版……出荷単価:400~800円 中国全土の工場で作られている偽物。主に中国内で流通している。作りは粗く、容易に偽物だと判別が可能 •東莞版……出荷単価:800~2000円 広東省東莞市の工場で作られた高品質の偽物。QRコードの真贋判定を突破するものも。欧米向けに輸出される •義烏版……出荷単価:200~400円 浙江省義烏市で作られた粗悪品。途上国を中心に海外にも数多く輸出される。縫製は雑で模倣レベルは著しく低い •台州版……出荷単価:700~1200円 浙江省台州市で作られた、東莞版と義烏版の中間的存在。価格と模倣レベルのバランスの良さから最近増えている 取材・文・撮影/週刊SPA!編集部
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