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“1円パチンコ”を打つ高齢者を狙う闇金の卑劣な手口。「年金手帳と銀行通帳を担保として預かる」と話す業者も

3人に貸して1人が飛んでも儲かる仕組み

[1円パチンコ闇金]の卑劣な手口

闇金業者のX氏。本業のほうでパチンコ店との繫がりがあり、副業として始めたという。バッグには大量の千円札が用意されてあった

 被害者の声を追ううちに、貸し手側の実態にも辿り着いた。今回、記者は北関東の1パチ闇金業者・X氏に接触することができた。本業はリース業を営んでいるという。 「最近は高齢者のリストを入手してショートメールにメッセージを送りつけたり、X上で勧誘するのが主流だね。昔ながらの方法で、1円パチンコ屋で負けてそうな人、ハローワーク付近で困っていそうな人、炊き出しに並ぶ人とかに声をかけることもあるよ。あとはブローカーみたいな顔の広いおばちゃんから枝を広げていくやり方もある」  X氏は現在、年金手帳と銀行通帳を担保として預かっているという。その数20以上で、ほぼ全員、1円パチンコに通う高齢者だ。年金の入金日になると、借りた人とATMに行き、引き出したらその場で返済する。 「最近じゃ、ユーチューバーのいたずらも多いから、電話でのやりとりが重要。噓をついていないか確認し、借りて飛ぼうとしていないかなど雰囲気を読む。その後、個人情報を調査して、利息や貸付額を決める。金利はだいたい1週間~10日で3~4割くらい。初回は5割のこともある」

親身な他人か、それとも悪魔のささやきか

[1円パチンコ闇金]の卑劣な手口 さらにもう一人、闇金業者に接触することができた。神奈川県を拠点に活動するY氏だ。本業は投資家だという。 「昔は不動産業で働いてたんだけど、今は副業感覚でカネを貸してる。相手は1円パチンコにハマってる老人。例えば3人に5万円ずつ貸したとして、渡すのは3万円ずつ。1人飛んでも、2人から5万円ずつ戻ってくれば1万円儲かる。この商売はこういう仕組みで、取れるところから取っていくんだよ。型にはまって長く付き合えるヤツが狙いで、次は金利を下げるからと言いながら、何度も金利をもらって儲けていくのよ」  最初は小さな額の借金でも、回数を重ね、長期間にわたり金利を搾り取られればチリツモで膨れ上がっていくのだ。
[1円パチンコ闇金]の卑劣な手口

関西大学教授・亀谷義浩氏

 高齢者のパチンコ遊技状況に詳しい関西大学教授の亀谷義浩氏はこう警鐘を鳴らす。 「ほとんどの高齢者は、家族からパチンコにのめりこみすぎないよう注意されていることもあり、行く回数や予算を決めて律しています。一方で、独居の高齢者等は周りに止める人がいないため、依存症になる可能性は十分に考えられます。高齢者はコミュニケーションを求めて店に足を運ぶ方も多く、親身に相談に乗ってくれた人が闇金業者だったということもあるでしょう」  周囲に1円パチンコ店に足を運ぶシニアの知人や親族がいたら、危険に巻き込まれていないか注視しておきたい。 【「リーチアウト」編集長・成田 雅光氏】 被害者救済メディア「リーチアウト」編集長。投資詐欺などの犯罪や未払いトラブル、消費者問題等の被害者の救済や事実解明を行う 【関西大学教授・亀谷義浩氏】 関西大学環境都市工学部建築学科教授。主な研究テーマは高齢者・障害者等の福祉。高齢者の娯楽としてパチンコに関する研究がある 取材・文・撮影/週刊SPA!編集部 写真/PIXTA Shutterstock
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