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「子どもがいるのに席代わってくれないんですか?」優先席ではないのに…呆然としていると母親が起こした“まさかの行動”

「どうぞ」と席を譲ったのに…

電車  山口愛華さん(仮名・30代)は、仕事帰りの電車で心に引っかかる思いをした。 「19時過ぎて職場を出て、ようやく電車の座席に座れたとき、心底ホッとしました。相当疲れていたんです」  目を閉じかけたその瞬間……。ふと気配を感じて顔を上げると、目の前に“マタニティーマーク”をつけた女性が立っていたという。 「すぐにわかりました。お腹も大きくて体調が心配になったので、すぐに立ち上がって『どうぞ』と声をかけたんです」  しかし女性は、スマートフォンを見たまま無言で座ったのだ。 「一言もなく視線も合わさずに、“当然”という感じで……。正直、戸惑いました」

“譲ってもらって当然”にモヤモヤしかなかった

 山口さんは、席を譲ること自体に不満はないと思っている。 「それでも、“譲ってもらって当然”という態度に触れると、少し悲しくなるんです」  妊婦の女性は足元に荷物を置き、電車が揺れるたびに踏みそうになっていたそうだ。そのたびに、冷たい視線を感じていたと、山口さんは振り返る。 「疲れていたこともあって、心がすり減る感じでしたね」  電車を降りる際、女性は何も言わずに立ち上がり、荷物を乱暴に持ち上げて立ち去った。 「せめて『ありがとう』の一言があれば、それだけで気持ちは救われていたと思います」  その日以来、山口さんは無意識のうちに車内で妊婦を探してしまうという。 「同じような人だったらどうしようと、構えてしまう自分がイヤなんです」  電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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