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山本由伸「24年ぶり快挙」の陰で…ドジャースWS連覇が懸念される「3つの不安要素」

山本由伸の第6戦登板への影響は?

 ドジャースにとって2つ目の不安要素が、その山本の球数が105球に上ったことだ。同じ年のPSで2試合連続完投勝利を記録するのは、実に24年ぶりの快挙となったが、山本の球数は前回に続いて100球を超えた。これで9月以降に山本が1試合100球を超えるのは5試合目となった。  2023年まで所属したオリックス時代に、それ以上の球数を投げることも珍しくなく、慣れているとはいえ、独特の緊張感に包まれる中での2試合連続100球超えは数字以上の疲労につながってもおかしくない。  もし第6戦までもつれれば、山本は中5日で再び敵地でのマウンドに上がることが予想されている。シリーズを長い目で見れば、8回93球を投げたところで佐々木にマウンドを譲っても良かった。  山本自身、今季は中5日の間隔で投げた試合は防御率2.68と安定しているが、中6日以上のときの2.20にはやや劣る。そういう意味でも、第6戦で105球の代償が伴わなけれがいいが……。

沈黙気味の打線に不安残すドジャース

 そしてドジャースに浮上した3つ目の不安要素が、自慢の打線が本調子ではないことである。  ドジャースは第2戦で5点を挙げたが、スミスの3打点以外はマックス・マンシーのソロ本塁打と相手投手の暴投による2点だけだった。2回から6回までは、先発のケビン・ガウスマンに完璧に抑え込まれるなど、打線自体がまだ本調子ではなく、つながりもいまひとつの状態だ。  本拠地に戻って、ドジャース打線が目覚める可能性ももちろんあるが、ブルージェイズは第3戦にマックス・シャーザー、第4戦にシェーン・ビーバーと実績十分の好投手を先発マウンドに送り込む。2人は大舞台の経験も豊富だけに、ドジャース打線といえども、そう簡単に攻略には至らないはず。  ドジャースとブルージェイズが、がっぷり四つで迎える第3戦以降も一進一退の攻防に期待ができそうだ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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