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「気の弱い男が多いから楽勝」女子高生になりすましカネを強請る男も…SNSに蔓延する“デジタル美人局”の巧妙な罠

“要求しただけ”でも罪はすでに成立!

[SNS美人局]の怖い手口

「SNSで買春相手を探す男は気が弱いのが多い。『今から○○駅で会える?』なんて投稿はほぼ詐欺。カモをおびき寄せる口実です」(上林さん)

 では、実際に会わずに動画のやり取りだけなら罪に問われないのか。答えは否だ。 「映像送信要求罪は16歳未満に卑猥な画像や動画を要求した時点で成立します。このため『17歳ならセーフだろ』と思い込んで動画を求めるカモ男が少なくない。けど、児童ポルノ禁止法では18歳未満の性的画像そのものが処罰対象。つまり、17歳と名乗る女に釣られて送信した時点で、犯罪成立→脅迫ネタ化と男側はすでに違法行為の構図に巻き込まれている。私はその“違法状態”をわざとつくり出し、『通報されたくなければカネを払え』と脅すのです」(上林さん)  年齢の問題をクリアしても、油断は禁物だ。18歳以上を装ったアカウントにも、別の手口が潜んでいる。 「動画販売は多くが先払い制。送金の際に個人情報を聞き出して、それを“人質”にカネを巻き上げる材料にします。本名のまま振り込んでくる男は少なくないし、PayPayでの送金でも『開示請求すれば身元は割れるぞ』とブラフで言えば心が折れることもある。最初から動画を送る気がなく、先払いだけさせて逃げるシンプルな詐欺もあります」(上林さん)

アラフォー女性ですらトラブルに発展することも

[SNS美人局]の怖い手口 一見、児童ポルノと無関係なアラサー・アラフォー女性相手でさえ、油断は禁物だ。 「近年は『既婚者向けアプリ』の影響もあってか、『人妻』『不倫』などのワードが人気。中には『妊婦』と称する悪趣味なものまである。これらも後になって“夫”が登場し、脅しのネタにします」  実際に「妻に内緒で寝室を生配信」と謳い集客し、美人局に至った事例さえあると上林さんは言う。 「配信後に“妻”を名乗る人物から『性的姿態撮影罪で夫を訴えました。視聴者にも記録罪の可能性があります』とDMを送らせます。本人の同意なく撮影されたものと知りながら動画を保存すれば、『性的姿態撮影記録罪』で罪に問われる可能性があるから。むろん、DMを送るのは本当の妻ではなく、私のような男が大半ですけどね」
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美人局はむろん悪だが、買春自体もまた違法
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