お金

「40歳の長男に毎月10万~15万円の仕送り」老後破産に怯える69歳女性の苦悩。パートに勤しむが「生活はギリギリ」

破産予備軍も増加傾向に…

[70歳破産]の悪夢

越原八重子さん(仮名・69歳)。74歳の夫と2人暮らし。息子1人、娘2人は成人しているが、40歳の長男が自立できず、毎月10万~15万円の仕送りを続けている

おのずと破産予備軍も増加傾向に。新潟県で5歳上の夫と2人で暮らす越原八重子さん(仮名・69歳)もその一人だ。 「夫は一番給料が高かった50代でリストラされ、再就職できたものの、大幅に収入が減ってしまいました。その分、生活費を削ればよかったのですが、それが難しくて……。実は3人いる子供のうち、東京で一人暮らしをしている40歳の長男に毎月10万~15万円の仕送りをしているんです。 学生時代から『アライグマ』とあだ名をつけられるほどの潔癖症で強迫性障害と診断され、一つの職場で長く働けないため、少しでも援助できればと。ただ、それも限界が近づいています。年金をまるまる息子にあげているので蓄えを食い潰している状態。このままいけば、10年もたたずに貯金が底を尽きそう……」

「70歳破産」の現実

同居すれば経済負担は抑えられるが、一向に独立できない長男に対する姉と妹の当たりが強すぎて、長男は実家に居場所を失ったという。 「今は少しでも生活費の補塡ができればと、週4日間、私は近所のスーパーでレジ打ちのパートをやっています。それでも生活はギリギリなので、築45年で老朽化が進んだ家のリフォームも手がつけられないまま。急な階段には手すりがなく、住むのにも不自由を感じてきています」 一度生活が破綻し始めると抜け出せない……。これが「70歳破産」の現実だ。

越原さんの破産リスク

・夫が50代でリストラに遭い、退職金は生活費に ・40歳の息子に対する月10万~15万円の仕送り ・パートで収入を得るが10年で貯金がなくなる!? 【社会保険労務士・FP 三角桂子氏】 社会保険労務士法人エニシアFP協同代表。資産運用や老後資金、相続に関する相談を多数受ける。老後破産に関する執筆記事も多数
[70歳破産]の悪夢

社会保険労務士・FPの三角桂子氏

※週刊SPA!10/28発売号より 取材・文/週刊SPA!編集部
1
2
【関連キーワードから記事を探す】