東中野の老舗、多彩な湯船とジャズが流れるサウナ室で黙浴に耽る【ミスSPA!2024 三田のえ/ベストサウナvol.65】
週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2024」たちによる、連載「ベストサウナ」。第65回は『松本湯』をレポートする。
●今回のサウナー・ミスSPA!2024 グランプリ 三田のえちゃん
’02年、栃木県生まれ。T151。オリジナルエンタメグラビア「のえグラ」を広めるべく活動中。公式X:@mitanoe_tan
銭湯サウナの進化を体現する先駆け的存在として、東京都・中野区の「松本湯」は多くのサウナ愛好家を惹きつけてやまない。昭和11年創業の老舗だが、令和3年の大規模リニューアルを機に、「第5回SPA!サウナ大賞」で銭湯部門第3位に選ばれるなど、注目の施設となった。その刷新は単なる設備更新にとどまらず、「銭湯でもここまでできる」という、業界への強いメッセージでもあった。

定員20人の広々としたサウナ室に、SAWOストーブに加え、座面と背面から体を温めるボナストーブを組み合わせたWストーブシステム。昔ながらの銭湯に多い高温カラカラサウナと異なり、吸排気の流れまで綿密に設計された対流環境により、オートロウリュの蒸気が室内を心地よく包み込む高湿環境で芯から温まる。現在も黙浴ルールが徹底されており、ストレスなく静かで快適な時間を堪能できるのも大きな魅力だ。
水風呂は2種類。16℃の立ち水風呂は深さ150㎝で、頭から汗を流せば潜水も可能。隣には28℃の泡水風呂があり、冷冷交代浴を楽しむこともできる。風が吹き込む畳敷きの内気浴スペース、寝湯、ジェットバス、電気風呂など、多彩な湯船も揃い、銭湯としては破格の充実ぶりだ。


リニューアルに際して、3代目のオーナーが自ら日本各地の施設を巡り、数多くのサウナ利用者の声に耳を傾けながら、「いま求められるサウナ」を形にしたという。設備等の大きな変更はないが、4年がたった現在も、清掃やメンテナンスが徹底され、常に高いクオリティを維持。サウナ室の細かな湿度調整や2時間ごとのマット交換など、目に見えにくい部分にも丁寧な配慮が行き届いている。
この姿勢の根底には、「公衆浴場としての矜持」がある。地域に根ざした銭湯である以上、サウナはあくまで“プラスアルファ”。だからこそ、そこに本気で取り組むというのが松本湯のスタンスだ。コロナ禍でのリニューアルという不安な時期を乗り越えた経験は、銭湯業界にとっても大きなヒントになり、教えを請うために全国から同業者が訪れることもあるのだとか。
あまりのクオリティの高さから、銭湯リニューアルのハードルを高めてしまった側面もありそうだが、結果的に松本湯にサウナ好きが集まり、つながる場所として、新しい銭湯の価値を生み出した。
<取材・文/森野広明 撮影/山口京和>
サウナに一切の妥協なき銭湯
●今回のサウナー・ミスSPA!2024 グランプリ 三田のえちゃん
’02年、栃木県生まれ。T151。オリジナルエンタメグラビア「のえグラ」を広めるべく活動中。公式X:@mitanoe_tan
96℃熱波&16℃水風呂を堪能後、畳の休憩スポットで感じる極楽

ジャズが流れる静かなサウナ室は約96℃に保たれ、20分おきにオートロウリュを実施

九州地方の某サウナ施設を参考に深さにこだわった水風呂

四方八方から強い水流が噴き出すジュビナシャワー

琉球畳が敷かれた休憩スペースは、頭上のファンからの風で外気浴気分を味わえる

大型モニターが設置された清潔感あるモダンな浴室。お風呂も豊富
<取材・文/森野広明 撮影/山口京和>
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