仕事

「未成年でも働けた」…夜の世界に潜む“未成年雇用の闇”。偽装の身分証で面接を受けた少女も

同人作品でも起きていた“未遂事件”

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 コロナ禍~収束したあたりは、成人向けの同人ビデオ出演でお金を稼ぐ人が多かった。事務所への所属が不要で給料は完全取っ払い、高いルックスレベルも求められないことから、一時期は同人ブームが巻き起こっていたほど。また、身分証チェックも「適正ビデオ」の世界よりも緩かったことから、様々な女の子が殺到した。  多種多様な人生観を持つ人間が集まれば、「ん?」と思わず首を傾げてしまうようなタイプが紛れるのは当然のことだろう。そんな人を利用して金を得たいと、後先考えない未熟なスカウトマンが17歳の少女を勧誘し、顔が似ている女の子に身分証を借りて同人サイト運営者への面接に行ってしまう話があった。  運よくサイトのオーナーが「身分証の写真と目の前にいる本人は同一人物か?」というところに目を付けたため、未遂に終わったのだけれど……。スカウトマンも17歳の少女には「身分証はノーメイクである。メイクとスッピンがかなり違うから」と主張するように吹き込んでおり、手口はかなり汚かったという。

本当に未成年が出演してしまっている例も?

 店と同じく、運営が適当だと身分証チェックは“ザル”で、本当に未成年が出演してしまっている例も少なからずある。この場合、少女を利用するのとはまた別の話だが、製作サイドは自分たちが取り扱っている“商品”に対する意識をもっと高めるべきだろう。成人向けという時点で未成年を使えば、自分たちの未来が破綻するのだから。  夜の世界と10代の少女たちによるトラブルは、いつの時代も絶えない。身分証偽造なども巧妙になっているためチェックだけでは限界があるけれど、運営側が気を引き締める必要があり、彼女たちを利用するなどはもはや論外である。  また、未成年が抵抗なく水商売に手を染めたがることにも疑問を抱かねばならない。若さを犠牲にして大金を得ても、だいたいが“あぶく銭”。昨今の夜職ブームが未成年参入を助長させる原因にもなっている現実は、我々大人が深刻に考えるべき課題なのだろう。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya
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