エンタメ

2025年「ゲーム業界の明暗」を振り返る。Switch2ヒットの裏で、今年も起きたゲームアプリの“早すぎる撤退”

今年も起こった“光速サ終”の悲劇

 ネガティブニュースの2つ目は、ゲームアプリの“早期サ終”。ここ数年、配信数ヶ月でサービス終了となり、SNSをざわつかせるタイトルが増えていますが、今年も出てしまいました。 「構想4年・総開発費30億超えの超大型プロジェクト」をうたったブロックチェーンゲーム『TOKYO BEAST』(開発:gumi)は、6月9日の配信開始から約2ヶ月半後の8月24日でサービス終了。理由は「運用コストとのバランスを取ることが困難な状況に至った」(公式noteへの投稿)とのこと。  また、セガの『三国志大戦』からライセンスを受けた軍勢カードバトルゲーム『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』(開発:double jump.tokyo)も、4月30日配信、10月31日サービス終了。  どちらもブロックチェーン技術を用い、ゲーム内通貨が現実の仮想通貨取引所に上場される、「遊んで稼ぐ(Play to Earn)」をコンセプトにしていました。鳴り物入りのジャンルでしたが、ブームには至りませんでした。

2025年に起こった大きな炎上は?

 続いては炎上騒動。2025年で目立った炎上といえば、2月に発売されたカプコンの看板タイトル『モンスターハンターワイルズ』のレビュー騒動。
モンスターハンターワイルズ

『モンスターハンターワイルズ』炎上騒動の発火点となったSteamストアページ

 やり込み要素の少なさやPC版のクラッシュ多発などが指摘され、主にSteamのレビューが炎上。6月には「圧倒的に不評」状態となりました(現在は「やや不評」)。レビューでは上記の問題のほか、運営への不信感を募らせる声も見受けられ、中には過激な書き込みも……。人気タイトルの宿命とはいえ、年々こうした騒動は大きくなっているように感じます。  また、ユーザーがゲームを作成・共有するゲームプラットフォーム『ロブロックス』も揺れています。もともと低年齢層に人気の『ロブロックス』では、未成年者を狙う犯罪が目立っていました。この状況自体も問題ですが、8月にはそうした“捕食者(犯罪者)”を見つける活動をゲーム内で私的に続け、「6人を逮捕させた」というYouTuberを、運営がBAN(アカウント停止)したことで騒動に発展。この処分に反発し、ユタ州ではデモまで起きたという報道がありました。ゲームは誰のものか、正義の裁きはどう下すべきか、非常に難しい問題です。
次のページ
過熱するポケカブーム
1
2
3
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

記事一覧へ