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ちょんまげで高座に上がる「異色の落語家」が、東海道五十三次を落語しながら旅したワケ

尊敬する2人に「行け」と言われたのが、旅の決定打

──普段の女王殿下は、どのようなお方なんでしょう。 志の八:ビックリするほど気さくな方ですよ。我々からしてみたら天上人みたいな存在だけど、庶民的な感覚もお持ちですし。誰とでも分け隔てなく接してくださる素敵な方です。 エッジな人々──つまり、尊敬する2人に「行け」と言われたのが旅の決定打だった。 志の八:そうなるのかな。出発日が近づくにつれ、面倒くさいし、不安だしどうやったら逃げられるかなって考えてた(笑)。でもさ、出発の10月1日、朝4時の日本橋に彬子さまが見送りに来てくださったんだよ。菅笠(すげがさ)に寄せ書きもしてくださって。「三条大橋で待っています」という言葉は旅路の心の支えになりました。他にも旗を立てて歩いたらどうか?とかアドバイスもしてくださって。 ──すごく親身になって考えてくださってますね。 志の八:そうなんだよ。ちゃんとバズって恩返ししないとと思いますけど、これがなかなかバズらない(笑)。 ──各宿場で行った落語会は、事前に場所が決まっていたわけではないんですよね? 志の八:最初のほうと後のほうも何か所かは決まってたけど、行き当たりばったりも結構ありました。道中を歩きながら知り合いや会場に電話をして、アポ取って。場所を決めるのも大変だけど、それより「お客さんがゼロだったらどうしよう」って毎回不安で。 エッジな人々──実際の集客はどうでした? 志の八:宿場によっては100人近く来てくださったり、お寺さんでやった時は、ご住職が檀家さんに声をかけてくれて、本当にありがたかった。 ──道中は皆さんの励ましの言葉が力になったり? 志の八:なりましたね。歩いて疲れてきた時なんて特にね。一瞬疲れを忘れるんだよ。
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厳しい師匠が初めて“褒めてくれた”
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