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ちょんまげで高座に上がる「異色の落語家」が、東海道五十三次を落語しながら旅したワケ

次の旅? 待て待て、少し休ませてよ

──営業先を自分の足で開拓したのは確かにすごいことです。東海道が終わったことですし、次はどこに行きましょう。中山道、奥州街道、日光街道、甲州街道、さあどこにしましょう? 志の八:待て待て。少し休ませろよ! でも、今回の旅のテーマでもあった「人との出会い」は本当に大きかった。歩かなきゃ絶対に出会えなかった人がたくさんいた。 ──丁髷にしただけでバズってたら気がつかなかったですね。 志の八:そうだよな。そう考えるとバズらなくてよかったのかも(笑)。ちなみに、東海道五十三次は、始点の日本橋と終点の京都を含みません。最後の京都では落語をできたんだけど、実は日本橋でまだできてないんです。そんなわけで、来年2月23日に日本橋で総決算となる落語会をやります。丁髷で東海道を踏破しても大してバズらなかったけど、改めて落語の魅力に気がつきました。SNSでは決して味わえない落語の醍醐味を直接届けたいので、よかったら足をお運びください。  志の八の旅は、まだまだ続く。 エッジな人々【Shinohachi Tatekawa】 1974年5月24日生まれ、神奈川県出身。落語会を主催する父の勧めで幼い頃から落語に親しむ。’00年に立川志の輔に入門。’09年二ツ目、’17年に真打に昇進。今年10月からひと月余りをかけて東海道を踏破したことで話題になる (※1)東海道五十三次を踏破 「立川志の八の東海道中膝瓜毛~丁髷と落語で歩く東海道五十三次~」と題し、丁髷を結い、昔の旅装束で東海道を通しで歩く、さらに宿場で落語をすることを自らに課した (※2)立川志の春 1976年、大阪府生まれ。アメリカのイエール大学を卒業後、三井物産に就職したものの、落語家に転身した変わり種。志の八の弟弟子であり、よき相談相手でもある (※3)家元 ご存じ立川談志のこと。「古典落語をやっているだけではいずれ落語は滅びる」と公言してはばからなかった天才落語家は、常に型破りな行動で世間を騒がせた (※4)丁髷でトイレのスッポンを頭に~ ’21年にTikTokで配信を開始したゴッキーのこと。丁髷姿で世界各地で髪を剃る動画で一躍有名に (※5)彬子(あきこ)女王殿下 「ヒゲの殿下」の愛称で知られた寬仁親王殿下の第1女子。イギリス留学体験記『赤と青のガウン』が大ヒットを記録し、ニッポン放送開局70周年記念番組『オールナイトニッポンPremium』のラジオパーソナリティにも抜擢される。子どもたちに日本文化を伝えるための「心游舎」を創設し、その活動の一環で志の八と知り合い、番組のゲストにも招かれた インタビュアー/立川志の春 取材・文・撮影/キンマサタカ
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