更新日:2025年12月18日 17:58
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A級戦犯・東條英機の曾孫が“東條という姓”と向き合えるようになるまで「父の世代は全国民から敵視されていた」

認識のズレを埋めていきたい

――共著の書籍では、具体的にどのような誤解を解きたいと考えていますか。 東條英利:一番大きいのは、日米間の相互理解の乖離を埋めることです。 クリフトン氏と話したとき、彼は東條内閣がそもそも天皇陛下の勅命で、日米戦争回避目的で組閣されたことを知らず、「そうだったの?」とびっくりしていました。曽祖父が2万人ほどのユダヤ人を救済した話も、知られていなかったんです。アメリカ側はアメリカ側で、日本のことをまだ知らない部分が大きい。 逆に日本側もトルーマンに関して誤解をしている部分があると思っています。国内のネット世論だと、「トルーマンは3S政策をやって日本人を白痴化しようとした」とか、「日本人をモンキー呼ばわりして卑下していた」といった話が広まっています。でも、これらは出典がないデマの可能性があるんですね。 クリフトン氏の話を聞くと、トルーマン自身も喜んで原爆を落としたわけではなく、「決断を下さざるを得ない立場にいた」という自負を持っていた。 私たちがお互いの認識のズレを埋めて、「なんだ、全然違うじゃないか」と知ることが、新しい道を開く一歩になると思っています。

「お正月の意味」を忘れてしまった人が多いからこそ…

――もう一つの活動である「しめ縄プロジェクト」は、今年で10年目と伺いました。これはどのような文化活動なのでしょうか。 東條英利:これは、お正月の意味を忘れてしまってる人が増えているので、「正月の意味を学んで、国産の稲わらでしめ縄を作ろう」という活動で、去年は5,000人以上が参加してくれました。 目的としては、単にしめ縄をみんなが作れるようにすることではないんです。多くの人が当たり前すぎて気づかない日本の文化に関心の目を向けてもらいたい。 この活動は海外でもやっています。米軍基地でもやったのですが、神道というフレーズだと「宗教色」と捉えられがちなので、「国際教養」という名前にしているんですね。外国の人が楽しそうにしめ縄を作っている動画を見せると、ナショナリズムとか宗教って言っている方が偏見に見えちゃうじゃないですか。そうやって認知を高めて、今年は東京の北区だけでも10校の小学校が授業の一環で採用してくれてるんです。
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「東條の名前を使って」やりたいことは?
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東京都出身。フリーライター。6歳の頃から名刺交換をする環境に育ち、人と対話を通して世界を知る喜びを学んだ。人の歩んできた人生を通して、その人を形づくる背景や思想を探ることをライフワークとしている。
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