エンタメ

25歳の女性が映画の配給会社を起業するまで「マンションを購入するための貯金で配給権を買い、会社を辞めました」

自分に裁量権がある働き方は楽しい

──エルフィルムズの作品は、国際的な問題を扱いながらも、エンタメ色をしっかり感じます。 粉川:’26年1月30日公開予定の(※5)『クイーンダム/誕生』は、ロシア出身のクィアアーティストのドキュメンタリーです。ロシアではLGBTQ+の活動が禁止されていて、政府に逮捕されるリスクがある。物理的な危険があるなかで、家族に理解してもらえなかったり、大学を退学させられたりと、等身大の悩みを抱えている様子を描いています。今後は韓国でアイドルを目指していてうまくいかなかった子たちの作品なども公開していく予定です。エンターテインメントの中に社会性を込めるというのは意識していますね。映画って年間1000本くらい公開されていて、ヒットしなければすぐ忘れ去られてしまう。流し見される状況自体は簡単に変えられないとはしても、見る人々の記憶に残る映画を届けたいと思っています。
エッジな人々

エンタメに社会性を秘めた作品を届けたい

──まだまだ大変なことも多いとは思いますが、起業を後悔することはないですか? 粉川:(即答で)それはないですね。自分が買い付けてきた映画を上映できて、それに対して反響もあって、裁量権が大きい働き方はやっぱり楽しい。何だかんだいって自分には結局、リスクを取る生き方が合っているんだと思います。 【Natsumi Kokawa】 1996年生まれ。映画配給会社勤務を経て、25歳でElles Films(エルフィルムズ)を設立。ウクライナのアニメーション映画『ストールンプリンセス』の功績が評価され、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2024を受賞した。現在は自社や他社映画の配給、宣伝業務などを行う
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ウスマン・リアス監督インタビュー
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編集者・ライター。1986年、神奈川県生まれ。一橋大学社会学部社会学科卒、同大学院社会学研究科修士課程中退。批評誌「PLANETS」編集部、株式会社LIG広報を経て独立。2025年3月に初の著書となる『文化系のための野球入門 「野球部はクソ」を解剖する』(光文社新書)を刊行。現在は「Tarzan」などで身体・文化に関する取材を行いつつ、企業PRにも携わる。クラブチームExodus Baseball Club代表。
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