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35歳「元女子」トランスジェンダー男性を直撃。「この体を離れたい」幼少期の“自殺未遂”と人生を変えた“父の一言”とは

中2の時に出会った「LGBT」という言葉

小学生の時のショウイチさんーー小学校卒業後、どのようなきっかけで心境が変化したのでしょうか。 ショウイチさん:周りに「元気なさそうけどなんかあったの」と声をかけてくれる人が現れたんです。 親しくてもいやなあだ名で呼んでくる人もいれば、気にかけてくれる人もいるんだってことに気づいて。中学生あたりからは死のうと思わないようになりました。 また、中2のときにLGBTという言葉をNHKの番組で知りました。 中でも、身体的には女性として生まれたが、自身には男性との自認があるFTM(Female to Male)というキーワードにしっくり来ました。その結果、高2あたりで初めて保健室の先生に相談してみたり、友だちやお母さんにカミングアウトしたりし始めました。

美容専門学校での意外な反応

ーー高校卒業後はどのような道を歩まれたのですか。 ショウイチさん:美容専門学校に入り、18歳から男性ホルモン注射の接種もスタートしました。 ただ、男性ホルモン注射を打ち始めると、ひげが生え声が低くなってきます。学生生活の途中から男性化するので、周りが混乱しないよう男子学生として入学できないか理事長に相談しました。 すると「過去にお前みたいな生徒おったぞ」と言われて。田舎の学校やったので、なおさら衝撃でした。「いたの!?」みたいな。「親も理解しとるんやったら別にええぞ」と言ってもらえて、男子学生として入学しました。 ーー2008年あたりの時代背景を考えると、かなり理解のある専門学校だったのではないでしょうか。 ショウイチさん:美容業界ってなぜかゲイが多くて、そういうのもあってか理解してもらえて嬉しかったです。でも逆に「トランスジェンダーといっても悩みは人それぞれ違うから、どういう対応をしてほしいかは自分から言ってほしい」とも言われました。 本名のエリという名前で入学しましたが、名札を男子名に変えてもらったり、男子女子で分かれる授業にも配慮がありました。
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性別適合手術をするために怖い父へカミングアウト
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韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。ギャルやゴスロリなどのサブカルチャーにも関心があり、日本文化の逆輸入現象は見逃せないテーマのひとつ。X:@bleu_perfume

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