銀座で働いたタイ人が驚いた“日本のサービス業の奥深さ”「タイでは注文通りに仕事をすれば合格だけど…」――大反響セレクション
大事件ばかりがニュースではない、身近な小さな事件の方が人生を左右することも。注目のテーマを取り上げ大反響を呼んだ2025年の仰天ニュースを特別セレクション!(初公開2025年3月4日 記事は取材時の状況)
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インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってきますが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまいますよね。
そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれません。
タイの首都バンコクにあるバー「ロスト・イン・タイスレーション」のオーナー兼ヘッドバーテンダーのスチャダー・ソパラリー(通称ファビアー・39歳)さん。東京の某有名バーで1か月インターンをしたり、その後も日本各地を何度も訪れています。
ファビアーさんが子どもだった1990年代のタイでは、日本のドラマやアニメ、ポップスが流行していました。
「毎週土曜・日曜の朝はまず『ドラえもん』や『美少女戦士セーラームーン』などで始まり、その後、『TVチャンピオン』や『風雲!たけし城』などが放送され、私たちはテレビにかじりついていました。後で知ったのですが、日本での本放送より数年遅れでタイでは放送されていたんですね。だから私たちは昭和や平成初期の日本にどっぷりハマって育ったんです」
タイが親日国なのは、その影響もあるだろうとファビアーさんは言います。
「それ以外にも、自動車から石鹸、洗剤、殺虫スプレーまで、あらゆる日用品が日本のメーカーの物でしたから、私たちは日本に対して尊敬と憧れの念をずっと持っていましたね」
そんなファビアーさんが初めて日本を訪れたのは2018年。経営学修士号取得の論文リサーチのため、東京・銀座の有名店のインターンとして働きました。
「タイですでにバーテニングの修行を始めていて、ツテがあり、そちらのお店で働かせていただくことになりました。日本のサービス業の“奥の深さ”を実感しましたね。
タイでは注文通りに仕事をすれば合格。でも日本ではお客様の求めることを、二歩三歩先まで考えながら提供しているんです。また距離感も個々のお客様によって変えていくというバーテンダーならではの気配り。本当にたくさんのことを学べた素晴らしい体験でした」
また仕事仲間への思いやりの気持ちにも感動したそうです。
「仕事を終えると、いつも『お疲れ様!』と言ってもらえ、そのたびに充足感がありました。日本では、仕事は単なるお金を稼ぐ手段ではなく、お客さんや仲間、そして自分自身を喜ばせるためのものなのだと思いました。私たち(タイ)とはまったく違ったワーク・カルチャーですね」

日本の下町が大好きなバーテンダーのファビアーさん
昭和や平成初期の日本に囲まれてタイで育った
二歩三歩先を考えた顧客へのサービスに驚き!

ファビアーさんが銀座で勤めていたバーのオーナーは、仕事の後スタッフによく食事をご馳走してくれたそう
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バンコク在住のフリーライター。タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードやアゴラなどに執筆。観光からビジネス、エンタテインメントまで幅広く網羅する。NHKラジオなどへの出演も行っている。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
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