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銀シャリ・鰻(うなぎ)に聞く、“珍しい苗字”ゆえの数奇な人生「同じ質問を何万回もされ、コミュニケーション能力が鍛えられた」

「なんで鰻なん?」と言われても…

ーー奥様やそのご両親は、結婚する前後で「鰻」になることについて、ザワついたりしませんでしたか? 鰻和弘:結婚後しばらくして、妻に「“鰻姓”をなめてた! めっちゃ大変!」って言われましたね。 ーーどう大変なんでしょう? 鰻和弘:職場で「なんで鰻なん?」ってめちゃくちゃ聞かれるんですよ。「なんで」とかないじゃないですか! ーー「なんで山田なん?」とは聞きませんもんね。 鰻和弘:答えがない質問を、無限にされて本当に面倒くさいんですよ。「これを、ずっと浴びてきたん!?」って妻に言われて、申し訳ないんですが「理解してくれる人ができた」って、ちょっと嬉しくなっちゃいました(笑)。 ーー回答するには、先ほどの鹿児島ルーツの話をしないといけませんしね。 鰻和弘:だから、コミュニケーション能力は鍛えられると思いますよ。これまでに同じ質問を何万回もされてきましたからね。

いつか行きたい「橋本」という鰻屋

鰻和弘

タモリが「いかにして鰻を食べるか」を考えてくれたそうだ

ーー鰻としてのこの先の目標は? 鰻和弘:いつかは鰻を食べようと思っています。タモリさんにも、「お前にどうしても鰻を食べさせたい」と言ってくれていて、「一回苗字を変えて、鰻を食べ終わってからまた戻すのはどう?」とか「医者を横につけて食べよう」とか、色々考えてくれたんですよ。 ーー祟りを乗り越えて! 鰻和弘:僕自身の本気なところとしては、東京の日本橋に相方と同じ名前の「橋本」っていう鰻屋があることを知ったんですよ。ここで食べるなら、流石に神様も許してくれるんじゃないかと! あるご年配の方にとったアンケートで「最後の晩餐に食べたいものは?」の1位が「うなぎ」だったんですよ。そんなに美味しいなら、いずれ絶対に食べたいです。 ===== 舞台やテレビでもそうだが、鰻さんの周りにはどこか柔らかい雰囲気がある。もちろん、鰻さん自身の持って生まれた才能でもあるとは思うが、こうした数々の面倒と日常的に向き合って鍛えられてきた部分もあるように感じた。鰻さんがいつか鰻を美味しく食べられる日が来ますように。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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