「両手足を切断しました」40歳女性を襲った病「最初は胃腸炎と診断されて…」10日間意識不明に――年末年始ベスト
右手に残っていた「奇跡の2cm」の親指

右手に2cm指が残っている
いろいろな頑張り方があると伝えたい
――マラソンはご病気をきっかけに始められたのですか?
久世さん:そうです。もともとやっていたわけでもなければ、病気前は普通の主婦で、夫の会社で事務仕事をしていました。
――義足をはめて42.195kmを完走するのは、並大抵の努力ではできないことだと思います。
久世さん:私、マラソンを42.195km完走するまでに3回かかっていまして。初めは22km、次は30kmと少しずつゴールを目指しました。
コーチを付けたことはありません。タイムを競いたいわけではなく、自分との約束を守りたかっただけだからです。
でも、人ってマラソンと聞くと、評価するじゃないですか。
――たとえば、どんなことですか?
久世さん:「42km完走するの?」とか「何時間で走るの?」とか。健常者の方が思う努力のハードルって、かなり高いんだなって感じて。
私にとっては出場することが大切だったので、1回で成功ではなく、諦めずに少しずつ目標に向かいました。私が挑戦し続けることで、普通の人たちに「頑張り方にもいろいろあるんだ」「挑戦していいんだ」と思ってほしいんです。
そうしていたら、人間関係もがらっと変わりました。人生が変わるような出会いばかりで、一般社団法人を立ち上げたり、地元熊本のお祭りでは100名規模のチームを組んで参加したりもしました。
――でも、ここまで五体満足の頃のように日常生活を送ったり、ましてやマラソンまでこなしたりするのは、簡単なことではありませんよね。
久世さん:「やりたいことがあるならやってみよう」と思っているのが大きいです。あとは、気持ちが一番大切だと信じているからです。人によって強い部分や弱い部分は違いますが、私が挑戦を続けられるのは、応援してくれる人たちがいるからです。
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。ギャルやゴスロリなどのサブカルチャーにも関心があり、日本文化の逆輸入現象は見逃せないテーマのひとつ。X:@bleu_perfume
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