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序盤は目が離せなかった『ラヴ上等』が、途中で“普通の恋リア”のようになってしまったワケ「ヤンキーもギャルも意外と…」

薬物使用疑惑で参加者が退場…むしろ見せ場に

 エピソード3が、ひときわ波乱づくめだった。なんと、ヤンボーが薬物使用疑惑で退学になってしまったのだ。大人になってから退学させられるという憂き目……。  そもそも恋リアなのに薬物使用疑惑で参加者が退場するという流れが意味不明だし、恋愛以外の情報量が多すぎる。  また、そういう疑いがある者を退学させる倫理観はいいが、一方で「クスリを吸っていたのでは?」というヤンボーへの疑惑をそのまま放送してしまう番組の人権意識には疑問符がつく。彼は警察にマークされてしまわないだろうか? 『ラヴ上等』に倫理観があるのかないのか、よくわからない。  本来ならば番組存続さえ危うくなるはずのハプニングが、むしろ見せ場になってしまう『ラヴ上等』。やはり、ヤンキーたちを一つの箱に入れて高みの見物をする貴族感が同作にあるのは否定できない。  あと、この後の展開を考えるとヤンボーの退場はつくづく残念だった。参加者のなかで最も本物っぽく、それでいてセクシーで、『ラヴ上等』の顔的存在に据わっていたのは、まぎれもなく彼だったからだ。

“逮捕歴トーク”で打ち解け合う男女

 ヤンボー退場後、転校生として参加したのは25歳のホスト「てんてん」である。途中参加組である彼は、おとさんを乗馬デートに誘った。  このときの2人のやり取りは、『ラヴ上等』ならでは。乗馬しながら、こんな会話だった。 てんてん「捕まったりしたことあったの?」 おとさん「海外でね」 てんてん「すごいやん」  アイスブレイクは逮捕歴トークから。乗馬しながら懲役の話をする治安の悪さである。ここから、さらにトークは常軌を逸していった。 おとさん「グレたのは高校1、2年くらいのとき。レイプされたのがきっかけで」 てんてん「マジで? 僕、16のときに一回鑑別所に行って、そこから次は少年院」  女の子がレイプされた過去を告白したのに「マジで?」で済ませ、「僕は~」とあっさり自分の話をし始める流れはホラーだ。しかも、「水泳習ってたよ」くらいのテンションで「少年院入ってたよ」と口にする世界観。この界隈にはこの界隈のコミュニケーションがある。
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「水はヤベえだろ」で『ラヴ上等』の世界観が成立
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1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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