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序盤は目が離せなかった『ラヴ上等』が、途中で“普通の恋リア”のようになってしまったワケ「ヤンキーもギャルも意外と…」

逆効果だった「体を擦り寄せるスキンシップ」

 いつしか、あもに向かっている“モテ男”二世の矢印。そんな彼に一途なのがおとさんだ。  好きというより「執着している」という言い方が合っているかもしれない。2人でサウナに入ったら体を擦り寄せ“いつでも抱ける感”を出し、一方的なスキンシップ(性的な)で男の気を引こうとするやり方が切ないのだ。  しかも、まだ付き合ってもいないのに「寂しかった。ほかの女の子を誘わないで」と泣きだすおとさん。見ているこっちのほうが苦しくなる。  ほかの恋リアと比べると、『ラヴ上等』は人とのつながり方を観察するだけで参加者の過去が見えやすい。過干渉の親に育てられたために“見捨てられる恐怖”と闘い、女性の武器を差し出して愛を手に入れようとするおとさん。「施設で育った」という過去の不幸を打ち明けて愛を手に入れようとするベイビー。  しかし、脈のない男に向けたボディタッチ系のアピールは逆効果だ。事実、体を擦り寄せてくるおとさんのことを、いつも二世は死んだ目で見ている。

用意した手紙から垣間見えた本来の姿

 いいシーンがある。子ども食堂で社会奉仕活動をするイベントが用意されていた、羅武上等学園での2週間。このイベントの最終日に、おとさんは子ども食堂のオーナー・しょうこさんに向けた手紙を読み上げたのだ。  そこに書かれていたのは、「私たちのような(タトゥーの入っている)見た目で元ヤンという経歴もあるにもかかわらず、大切な子どもたちを関わらせてくれたことに感謝します」という言葉だった。  手紙の節々から、おとさんが大人であり才女であることが垣間見える。二世の前以外では素敵な彼女。意中の相手に対しても、子ども食堂のときのような女性でいられたならばおとさんは強い。彼女の武器は、男にしなだれかかることではないと思うのだ。
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“Z世代のヤンキー”が持つ意外な価値観
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1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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