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序盤は目が離せなかった『ラヴ上等』が、途中で“普通の恋リア”のようになってしまったワケ「ヤンキーもギャルも意外と…」

“Z世代のヤンキー”が持つ意外な価値観

 22歳のミルクは序盤からベイビーに一途だった。しかし、エピソード5あたりから彼の恋の炎は消え始めた。 「今まで付き合った彼氏からは頼られてばかりだった。本当は私は弱音を吐きたいけど、ミルクには弱音を吐けない」と、現在の心境を告白したベイビー。彼女は年下のミルクに頼りがいのなさを感じたのだろう。その言葉を受け、ミルクの心境に変化が生じた。 「22の俺に『甘えたいんだよね』と言ってきて。いや、俺だよ甘えたいのは!」(ミルク)  さらにミルクの恋心が覚める要因に、子ども食堂で行われるイベントの準備中の一コマがあった。“職人”という自分との共通項を持つベイビーに心惹かれていたはずが、食堂内の壁を塗装する際にマスキングをしっかりやらず、「調色」という言葉を知らなかった彼女の仕事ぶりを目の当たりにし、憤るミルク。「本当に職人? あんな完成度で!?」と、ベイビーに幻滅し始めたのだ。  22歳のミルクには、「男らしい」「女らしい」という概念があまりない。だから、「おれがベイビーを守る!」というモードに入りにくい。あくまで対等なパートナーシップを求めているし、相手をリスペクトできるか否かがなにより重要。好きな人の仕事を見て気持ちが冷めていく過程が、たまらなくリアルだったのだ。  自分に振り向いてくれず、嫉妬の感情から“好き避け”になったという見方もたしかにできる。でも、異性に対する評価軸のベースが仕事への熱意だったために気持ちが揺れたという事実もきっとあったと思う。  いい価値観だ。ミルクはZ世代のヤンキーである。

昔ながらのヤンキー気質を持つ最年長が座長的存在に

 ミルクとは違い、昔ながらのヤンキー気質を持つのがつーちゃんだ。  事ある毎に「施設育ちだから愛されたことがない」と口にし、試し行動をしがちなベイビー。そんな彼女が素直な気持ちを吐露した。 「結婚しても不倫する人だっている。ならば、『最初から永遠なんて誓わなきゃいい』と思っちゃって。彼氏・彼女という形にならなくても、付き合う前の関係なら永遠の別れとかないし、変にお互いが期待して傷つくこともないのかなって」  こんなベイビーの苦悩に、つーちゃんが大人の言葉でアンサーした。 「でも、付き合ってみないと見せない顔、わからないことってあるからね。いいところもあるだろうし、悪いところも見るだろうし」  出会いは最悪だったはずのミルクでさえ、終盤では「信じられるのは塚原(つーちゃんの本名)だけっすよ」と口にしている。気づかないうちに、『ラヴ上等』の座長的存在へと躍り出ていたつーちゃん。  SNSを見ると、視聴者内でも男性陣の一番人気は彼だったらしい。恋愛は「イケメン」や「女子力」の勝負ではない。やはり、恋愛は「人間力」で決まる。
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恋愛面が進むにつれて作品の魅力が減退
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1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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