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序盤は目が離せなかった『ラヴ上等』が、途中で“普通の恋リア”のようになってしまったワケ「ヤンキーもギャルも意外と…」

恋愛面が進むにつれて作品の魅力が減退

 エピソード10は卒業式。北九州のド派手成人式ばりに登場する参加者一同の出で立ちには驚愕した。特に、これから盃を交わしにいくような恰好で現れたつーちゃんから目が離せない。  ここで男性陣→女性陣への告白が行われたが、結果がどうなったかはぜひご自身の目でご確認いただきたい。  ただ、いかんせん2週間で恋をするというスケジュールは厳しかった。あきらかに恋愛スイッチがまだ入っていない者が数名いたからだ。あと数週もあればおとさんの新しい魅力が出ていただろうし、ミルクには別の展開もあったはずだ。  とはいえ、釈迦寝しながら一気に見てしまったのも事実。ヤンキーを一つの箱に入れるだけで名作になるのだから、『ラヴ上等』は企画力の勝利である。  ただし、おもしろさのピークはエピソード4(「水はヤベえだろ」)までだった。恋愛面が進んでいくにつれておもしろさが減退するという、不思議な現象が起きていたのは否定できない。ヤンボーの退場によりギスギス感が薄れて斬新な魅力が後退、次第に普通の恋リアっぽくなってしまった感がある。  ヤンキーやギャルは感情最優先かと思いきや、意外にくよくよ、なよなよすることもわかった。妙に行儀よく恋していたものだから、最終話あたりはヤンキーである必要性をほぼ感じなくなっていた。  加えて、「この2人を応援したい!」という推しが生まれず、恋リアではなくただのリアリティショーへと化していった感覚もある。参加者のバックグラウンドを掘り下げるイベントがもう少しあってもよかったか?  ちなみに、『ラヴ上等』はシーズン2も行われるようだ。今度の舞台は海になるらしい。今回は山奥で、次回は海。夏のほうがヤンキーは映えるし、海とヤンキーの相性は抜群。まさに、「水はヤベえだろ」だ。  シーズン2はヤベえだろ、となる神展開を期待したい。 <TEXT/寺西ジャジューカ>
1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。
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