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「まさかこんなところで…」特殊清掃業者が驚いた“孤独死の現場”。知らない家の倉庫で亡くなっていた男性の正体とは

なるべく人目につかないように作業する必要がある

「人通りも多く、人目につくところでの清掃でした。本当は隠密に清掃したかったのですが、難しかったです。ネットでも少し話題になってしまって、もっと早く清掃できていれば……と悔やまれます。認知症の方が帰れなくなって亡くなるというケースはたくさんありますし、暑い季節だけじゃなく、今のような寒い季節も注意しなくてはいけないことです。今回は遺族の方が費用を支払ってくれましたが、私たちは責任を取りませんと突っぱねる遺族も稀にいらっしゃるんです。その場合、裁判とかになって争うので、清掃が遅れてしまいます。その間も近隣住民の方は嫌な思いをしたり引っ越しを決意したりするので、早く収束する形で本当に良かったと思います」 他にも人目についてしまい問題になった現場もあった。大通り沿いのマンションの1階に住んでいる人が、ベランダで首を吊ったのだ。 「首を吊った明け方に見つかったのですが、発見した近隣住民がPTSDのような状態になってしまったんです。お祓いをしてくれとか、いろいろな声が届きました。もともと大手企業に勤められている方で、趣味も充実していたようでした。部屋の中に精神安定剤などもなく、普通に生活感が溢れているお部屋でした。自殺された方のお部屋って、妙に片付いていることが多いのですが、この現場は散らかっていて、明日もまた生活をしていく予定だったであろう雰囲気でした。急に思い立ったのか、理由は本人のみぞ知るという形です。清掃中は、なるべくしゃがんで清掃し、外から見えないようにしたのですが、それでも近隣住民にトラウマを植え付けてしまったのかと思います……」 <取材・文/山崎尚哉>
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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