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名古屋の風俗店員、ラブホで68歳男性に暴行・恐喝。法廷で「わーん、わーん」と号泣した“28歳女の過去”

「わーん、わーん」と号泣を始める被告

 篠田被告は被告人質問で「被害者は激高して胸ぐらをつかんできた」とか、「怖くなって逃げた」などと説明したが、それを傍聴席で聞いていた被害者の男性は「ウソをつくなー!」と大声を出した。すると篠田被告は過呼吸のような状態になり、弁護人の「大丈夫ですか?」という呼びかけを遮り、「わーん、わーん」と号泣し始めた。  ここで裁判長は15分間の休廷を言い渡し、傍聴人を全員法廷の外に出した。再び傍聴人らが戻ると、審議が再開されたが、検察側による反対尋問でまた一悶着あった。 「あなた、これまでに傷害で前歴が3件ありますね。どれも今回の事件と似たようなものばかりですが、自分の口からどういった事件だったか説明してもらえますか?」  ここですかさず弁護人が「異議あり。前科じゃないんですから、ここで話す必要はないと思います」と割って入った。検察官は「今回の事件につながっていくことですので、関連性があると思料します」と食い下がったが、裁判所は「それは書証でも提出されているので、もうけっこうです」と退けた。それでも検察官の追及は続いた。 「あなた、どこかの店に所属して、援デリをやっていたんですよね。それならなぜ店にトラブルを報告しなかったの?」 「したけど、店には『知らん、関わりたくない』と言われました。その後、連絡が取れなくなりました」 「それなら警察に通報すれば良かったのでは?」 「そこまで頭が回りませんでした」  検察側は「被告人の弁解は証拠とも整合せず、不自然極まりない」として、懲役3年を求刑。弁護側は相変わらず正当防衛を主張し、「疑わしきは罰せずの精神でいくべきだ」と述べた。  判決で西脇真由子裁判長は、「被告人の行為は悪質だが、初犯であることや、社会内での更生を期待できる事情がある」と述べ、執行猶予付きの判決を言い渡した。<取材・文/諸岡宏樹>
ノンフィクションライター。1969年生まれ。三重県出身。週刊各誌で執筆。著書に『実録 性犯罪ファイル 猟奇事件編』『実録 女の性犯罪事件簿』。別名義でマンガ原作も多数手がける
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