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「カップルには容赦しない」浅草や川越に出没する“動く甲冑”の正体。世界中で見られる理由は意外と地味だった

「2460万回再生」の動画は、なぜ注目されたのか


登録者数20万人超のPRANK JAPANチャンネルの動画は、100万回再生を超える動画も複数ある。ひときわ飛び抜けた再生数を誇るのが、4年前に投稿されたもので、なんと2460万回。コメント欄には英語や中国語なども多く、海外でよく見られていることがわかる。 まさに規格外のバズり方。かつてのピコ太郎のように、世界的な有名人に紹介されたのだろうか。 「私の知る範囲では、そういう大きなきっかけみたいなものはなく、徐々に伸びていった感じですね。タイミングが良かったんだと思います。今は似たような動画を作っている方もいらっしゃいますが、当時はまだ珍しかったので」 しかし、よくよく話を聞いてみると、海外でも見られるような工夫が施されているそうだ。 「海外の方向けに、動画内のテロップは英語をメインに。それから、効果音も日本特有のものはなるべく使わないようにしています」

来られないからこそ、映像を届けたかった

PRANK JAPANのチャンネル開設は2020年。当時は、ご存じの通りコロナ禍真っ只中。街中にインバウンドの観光客の姿はほとんど見られなかった。 「最初の頃の動画は、日本の方が驚いているものがほとんどです。日本に来られないからこそ、この動画を見て素敵な景色を感じてほしいという気持ちはありましたね」 そんなコロナ禍がターニングポイントを迎えたのが2023年5月。日本政府が、コロナの感染症を5類に移行し、あらゆる行動制限が解除された時期だ。甲冑の中から、その変化はどう映っていたのか。 「もちろん海外の方は一気に増えましたし、日本人も徐々に高齢の方が外に出て来られるようになったと感じます。時流に合わせて、お店もインバウンド向けが増えており、町の景色も日夜変わっています」 ===== 今や「動画見ました」と、動くことをわかって近づいてくる人も増えているそう。「日本には魅力的な景色がある場所がたくさんあるので、まだ行ったことのない地域でもやりたいですね」と、さらなる意欲を語る。 旅先で、あなたがこの赤い甲冑を見かける日も近いのかもしれない。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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