「炊き出し」に並ぶ28歳男性、おにぎり1個とバナナ1本にため息。生活保護やホームレスではない人たちも
―[ルポ路上メシ]―
「炊き出し」と聞けば、多くの人は善意やボランティア、貧困などを思い浮かべるだろう。しかし実際には、想像とは少し違った光景が広がっている。
ルポライターの國友公司氏は、都庁下、上野公園、代々木公園、山谷、寿町、西成など、各地の炊き出しの現場を訪れ、そこに集まるホームレスや生活困窮者と同じ列に並び、食事を口にしながら、彼らの言葉に耳をかたむけたという。そこで見えてきた意外な実態とは……。
※本記事は、國友氏の新刊『ルポ 路上メシ』(双葉社)より一部抜粋、再編集したものです(全2回の1回目)
身勝手なおにぎり

炊き出しが頻繁に行われる関内駅北口の高架下

関内駅北口の高架下で行列に並ぶ人々
短パン小僧は28歳だと言った

炊き出しでもらったおにぎりとバナナ
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1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。
2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion
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『ルポ 路上メシ』 炊き出し界に集まる人々。彼らはなぜ食事を求め、列に並んでいるのか。それを知るため、毎週のように各地の炊き出しに足を運び、列に並び、そこにいる人たちと食事をする。その中で見えてきたのは、自分の意思をもって路上で暮らす人々と、生活保護を受給しながらギリギリの生活を送る人々が混在する、令和の貧困だった。 上野、新宿都庁下、代々木公園、池袋、関内、寿町、西成……さまざまな街を巡り、口にした炊き出しは全52食。空腹を満たすことはできても、そこに足りなかった「何か」とは――。
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