更新日:2026年03月10日 18:05
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神社ブームの裏で静かに進行する“情弱狩り”。「見ただけで周波数が上がりました!」スピリチュアル商法に分断される家族も

科学リテラシーがあったはずの妻が…

日本人に忍び寄る[5つの危機]

商売繁盛の御利益で人気の神田明神のお守りとお札をズラリと並べる都内の飲食店

ネット上でスピに傾倒し始めると、アルゴリズムによるフィルターバブルとエコーチェンバーによって、情報収集の偏りはより強化されていく。 「こっそりタブレットを見たら、無農薬農家の動画に『見ただけで周波数が上がりました!』と妻がコメントしているのを見つけて、ゾッとしました。以前は藤原紀香の引き出物が水素発生器だったことを笑うくらい科学リテラシーがあったはずの妻が、今ではよくわからないYouTuberの信者になって波動に憑かれてしまった。学資保険を解約していないか、預金は無事か、確認を急ぎました」 幸い、板谷さんの妻は金銭的にのめり込むまでには至っていなかった。だが、前出の山田氏はこう指摘する。 「反ワクなど陰謀論的なものを含め、特に健康問題につけ込む不安商法の闇は根深い。『探偵!ナイトスクープ』で取り上げられヤングケアラーとして炎上した家庭では、サロン経営者の母親が、典型的な自然派マルチ商法に傾倒していたことでも話題になりました。高額なトンデモ健康食品のマルチは家計を壊し、ママ友などの人的ネットワークを介して被害者を増やすので悪影響があまりに大きいです」 スピリチュアルを入り口とし、詐欺にまで至るようなスキームが今、静かに拡大している。下にまとめた用語が家族の口から飛び出たら、要注意だ。

こんな発言に要注意!

【レイキ】 大正時代発祥の「臼井霊気療法」が源流。施術者が軽く手を当てる、または手をかざす伝統的な療法だが、「遠隔でも行える」と謳う悪徳レイキマスターも存在する。 【自然派マルチ】 スピリチュアルな考え方と親和性が高く、隣接しているケースが多い。アロエベラジュースや精油、サプリメント、プルーンエキスなど、さまざまな商材がある。 【大調和波動米】 参政党和歌山県第1区国政改革委員の林元政子氏が祈りや想念を込めた=波動を転写した米。「未来の食糧危機の際に買える権利」として最大350万円で販売。 【浄化整体】 「水晶や突起のついたローラー、墨と筆などを使用し、エネルギーを入れながら深部の負のエネルギーを集中浄化する」と謳う整体。施術費もかなり高額だ。 【そしじ】 ’00年代半ばに造語として誕生したとみられるが、’20年代になり「古代から存在したがGHQにつぶされた文字」などの言説がスピ界隈で盛り上がる
日本人に忍び寄る[5つの危機]

ネット上にはお守りや額、ステッカーなどの「そしじ」グッズから入れ墨のモチーフまで、多数のバリエーションが存在する

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数百万円をドブに捨てたスピ沼サバイバーの逆転
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