同人AV制作者3人が明かす、稼げる“裏副業”の始め方【モデル探しから撮影、販売、月100万円突破の壁まで公開】
近年、アダルト系のプラットフォームが増え大変な盛り上がりを見せていることをご存じだろうか。特にサブスクを中心としたファンサイト、「myfans」や「Fantia」などでは既存のアダルトメーカーではない、いわゆるアダルト同人制作者たちが活動し大きな収益をあげている。
トップクラスになれば年商何億という稼ぎを出すという同人アダルトの世界。今回はそんな同人制作者3名に現在の同人アダルト界に関してリアルな話を伺った。
「最初はFC2からスタートしました。もう全然売れなくて。続けていけば少しは黒字になるかなというところで1つぽんっと売れた作品が出てくれて、そこから急激にファンが付くようになりましたね」
こう語ってくれたのは、蜜のあわれさん。副業として2020年頃から始めて今は業界5年目となる。現在はFantiaを中心に展開している。自身の身ひとつで撮影、編集、男優をもこなすスタイルだ。彼が同人アダルトの世界にはいったのは、当時の本業がきっかけだったという。
「リフレのお店をPRする仕事をしていたんです。そこで女の子の宣材動画を撮ってボカシをかけたりしていたので、この技術で自分も編集したら出来るんじゃないかなと思ったのがきっかけですね」
ただ、やはり甘くはなかった。「出せば売れる」と言われていた時期も確かにあったが多くの制作者が参入して、簡単にはいかなかった。中には無修正での違法動画で稼ぐものもいるなどカオスな状態だったという。そんな中で同じ同人制作者と情報交換などをしながらスキームを高めていった。
では出演する女性はどうやって見つけていたのだろうか。
「最初はTwitter(現X)でしたね。今はAV新法など、色々と難しいことがありますが、探せばけっこういますよ。今は風俗や飲み屋で『実はこんな仕事もしてるんだよ』って話して、興味持った子が連絡をくれるって感じです。もちろん直接誘うのは法的にもNGなので絶対にやりませんし、やったらだめです」
参入者の多くはSNS、主にXで素人のモデル探しを行いスタートさせる。プロダクション所属のセクシー女優ではなく素人の女性が出演するのも同人業界の売りの1つとなる。しかし、多くの者が欲望のままに撮影し失敗するという。
「単にハメ撮りしても売れないですよね。自分は台本を作り込み、女の子に事前に共有しています。普段通りにと伝えているので、感じ方とかはその子がSEXが好きかどうかによっても変わりますね」
そう、あくまでも売れるものを意識して撮影しなければならない。参入する男性の多くはそこが抜け落ち、ただただ行為と撮ることに満足して終わり。結果、売れずに撤退を余儀なくされる。
「上手くいかない人の方が多いですよね。自分は多い時で月に5、6本撮影しますが、撮らない月もあったりして。そこまで時間はかけていません」
また、売れるためのポイントを如何に見つけるかも成功のカギだという。
「わかりやすいのは『胸が大きい』とか、性癖のどこに焦点をあてるかで売れ行きはかわります。Fantiaやmyfansならサムネイルやキャッチコピーも大事ですが、やっぱり売れるポイントを作ることですね」
あくまでも副業としてだが、売り上げは月に数十万から数百万と波はあるという。まだまだ蜜のあわれさんの制作は続く。
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同人AV業界がもはや“趣味の延長”ではなく、撮影・編集・宣伝・販売までを一体で考えるビジネスになっていることは十分見えてきたはずだ。では、この業界で実際に稼げる人には、どんな共通点があるのか。なぜ多くの新規参入者が「0円の壁」や「20万円の壁」で消えていくのか。そして、出演モデルの立場から見た“夢を見すぎないほうがいい”という冷徹な現実とは何なのか――。
この先では、同人AVで勝つ人/消える人の違いを、制作者とモデル双方の証言からさらに具体的に掘り下げている。
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次にお話を伺ったのは制作をはじめるにあたり、ほとんどの人が独学でスタートさせる中で自身の経験をnoteにまとめ、情報を発信。勉強会なども開き、多くの“成功している”同人制作者を世に送り出している珍貝マコトさんだ。
珍貝さんもはじめたのは2020年。福岡を拠点に今ではアダルトの収益だけで月の売り上げは平均200万、多い時は月300万を超えるという、年商3000万以上のトップ制作者だ。
「誰かに教わったりとかほとんどなく、当時ネットにあがっていた少しの情報を元に見よう見まねでやりました。初めて撮影した時は女の子を前にプレッシャーで上手くできなかったんですよ。だからしているふりの撮影をしてました。でもそれも最初だけでその後はガチで出来るようになりました」
緊張に加え、とにかく「これを売ってお金に変えなければ」というプレッシャーが凄かったという。珍貝さんの場合はスタートがやや特殊だ。もともとは関東で働いていたが、2019年に福岡へ移住し不動産関連の会社へ入社。手取り16万円からのスタート。その会社で社長から任されたのが同人アダルト業界への参入だった。いわば会社の事業で行うという特殊な環境にある。そんな中で試行錯誤し、自らの経験を今は教える立場にもある。
「2022年ぐらいまではFC2をメインにやっていましたが2023年からはmyfansメインですね。前はやったもの勝ちみたいな雰囲気もありましたが今は法律はもちろんブランディングだったり難しいところもありますからね。だから自分が経験してきた制作に関する情報はできるだけ発信しています」
そんな珍貝さん曰く、ここ数年で同人アダルトへの参入する人の質が変わってきているという。
「かつては一攫千金を狙って多少危険を冒すことも厭わない人が多かった印象でしたが、現在は一つのビジネスとして真面目にアダルトに取り組んだり、アダルト以外にしっかり本業を持ちつつ副業や趣味の延長で始める人が増えていますね」
かつてはひと山あてようとリスクを犯しチャレンジをする、そんなアングラな業界だった。だが今やスキームが確立したある種、健全なビジネスへと変遷を遂げているとういわけだ。それらはアダルトプラットフォームのランキングを見れば一目瞭然だが、例えば裏アカ男子の体裁をとったものが上位を占めている。
これはSNSで募集した一般女性との性行為をコンテンツ化する「裏アカ男子」が一大ジャンルとして確立し、ひとつのビジネスになっているといえる。
同時に参入障壁も以前に比べて圧倒的に低くなっているという。特に編集面では顕著だ。例えばmyfansはAIによる自動モザイク追尾の機能をベータ版ながら導入するなどこれまで時間と手間がかかっていたものがAIによりどんどん簡単になってきている。
「2020年当時はまだノウハウも少なくコストも大きかったです。でも今はアダルトビジネスが身近なものになっていると感じます。私のところにも学びたいと問い合わせがきますが、そんな感覚を受けますね」
そんな珍貝さんが唱える成功パターンには大きく2つあるという。
①アダルトへの情熱が凄い人
自分の撮ったものは本当にエロいんだという情熱がある人。30分の動画を撮るのにいろんな角度から30カット撮るなど、自身の動画を如何にエロくするかに時間と情熱が注げる。
②ビジネスの力が強い人
アダルト関係なくとにかく稼ぐ力がある人。ビジネスとしてマーケティングを把握して商品展開が出来る人。コンテンツ力、宣伝力、販売力を持ち合わせている。
大きく分けてこの2つだという。
「僕が始めた頃はまだ趣味の延長のような人が多かったです。その中に情熱を持っている人もたくさんいました。でも今は完全にビジネスという認識から入っているのでスタートが違います。Fantiaでも人気の女の子の裏にはしっかりとビジネススキームを持った人たちがついています」
SNSを使いこなす裏垢男子の台頭。そしてマーケティング理論を持つビジネスパーソンの参入。それに加えてAIによる編集技術がアダルトプラットフォームの増加に参入障壁の軽減化。同人といえどアダルトで成功するにはよりビジネスとして認識しなければならないということだろう。
「僕がまず伝えるのは0円の壁を超えるということです。売り上げをあげるまでの壁。次に20万円の壁が存在します。1カ月2、3本撮影して自分で編集するとしても、少なくとも経費は20万円ぐらいかかります。この20万円はとても大きい数字になります。そこを抜ければ月100万円以上も可能になります」
経費にかかる20万円。これ以上の売り上げをあげなければ単純に赤字となり、よほどの資金力がなければ続けることができない。ほとんどの人がこの20万の壁にぶち当たり去っていく。続けてこうも教えてくれた。
「コンテンツ力・宣伝力・販売力を意識して自分なりの突破口を見つければ月100万円、突破することは決して難しくはありません。僕のコミュニティでもゼロから始めて半年や1年で月100万円の壁を突破した方が何人もいます」
これらの話は同人アダルト業界だからということではないだろう。社会におけるビジネスパーソンが必要なものとなる。
ここまでは男性制作者の意見を伺ってきたが、女性側はこの同人アダルト業界をどう見ているのだろうか。自身もモデルとして出演し、現在は制作者として活動されているMさんに話を聞いた。Mさんは2019年からと同人アダルト業界では長く活動をしている。
「2019年からモデル活動をはじめました。最初は掲示板での募集ですね。フリーのカメラマンの方のモデルという形です。初期のころは趣味での撮影者も多かったですよ」
今でこそSNSなどで簡単に撮影者を見つけることができるが当時はまだ業界も確立しておらず探り探りだったという。
「それこそ今は撮影のギャランティの相場みないのがありますけど最初はまだ言い値でやっている感じだったので人によって違いましたね。もちろん法的な契約書をちゃんと交わすようになったのもその後です」
Mさん自身、たくさんの作品に出演したため、どこでどう販売されているのかは把握できていないという。7年あまり出演者としてこの業界を見てきたMさんにとって今の業界の盛り上がりはどう見えているのだろうか。
「あまり夢見ないほうがいいかなと。もうAVで一発逆転は狙えないと思います。(出演する)女の子はまだしも制作側は本業があって、しっかりと資金力がある人じゃないと無理ですよね。すぐお金溶かしちゃうし、売れるまで時間もかかるしどこで跳ねるかもわからないですしね」
そんなMさんは夜職やモデル活動で資金を貯め、コロナ禍明けに自身が監督となり制作を行ってきた。その撮影はスタジオやモデルはもちろん、カメラマン、ヘアメイクなどアダルトメーカーさながらの大掛かりな手配を行い、制作に取り組んだ。だが結果は芳しくなかった。
「Xのアカウントが何度か凍結されているんですが以前はフォロワーも1万人以上いて、これだけ私のファンがいれば大丈夫かなと思っていましたね。でも無理でした。私は監督という立場で自身は作品に出演していなかったのでブランディングが上手くいきませんでした」
赤字が出ているわけではないが大きく稼げているわけでもない状況。自分が出ていれば結果は違ったかもといいつつも、やはり長くこの業界を見ているだけあって撤退の決断も早かった。
「コストや時間もかけすぎずに楽しめる範囲がいいと思います。私はそれを超えてしまっていたので中途半端にはなったのですが撤退しました。モデル活動も、卒業や引退なんて大それた言葉を使うのはおこがましいので少しずつ減らして自然といなくなる感じにしていこうと思っています」
出演者としてこれまで多くの制作者を見てきたMさん。だからこそどういった人たちが成功してきているかも肌感覚でわかっていた。
「さっきの資金力もそうですが、フェチものとか、何かこだわりをもってひとつのことをずっとやっている人は長くやれていると思います。毎回、コンセプトやアングルとか変わったりしているは早く(業界から)いなくなりますね」
同時に大手メーカーがビジネスとして参入していることも把握しており、個人での限界も感じていると話してくれた。
同人アダルト業界。今やビジネスモデルが確立された一大市場となりつつある。今回、3名の制作者、モデルの方々に話を聞いたがその枠組みはもはや同人という規模を大きく超えつつあるということだろう。
そして皆が口を揃えて話していたのは新規参入の厳しさについて。なんとなく「エロを撮りたい」や「儲けられるみたいだからやってみよう」では決して上手くはいかないということだ。
かつてのようにアダルトだから儲かるのではなく、最初から十分な資金力とビジネススキルを持ち合わせたものが稼げるようになってきている。
儲けるためにビジネスとして参入してくるもの。エロが好きでアダルトに情熱を持ち参入してくるもの。その理由は様々だが、どこまで勝負できるかは簡単ではないことを理解し、業界全体を見通す力にかかっているのではないだろか。
<取材・文/シトラス松>

売り上げがトップクラスの場合、1本の作品でどれくらい稼げるのだろうか……
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