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東高円寺の驚安銭湯、すご腕マジックとシンプル設備で昭和に寄り添う【5代目ミスSPA! るか/ベストサウナvol.74】

週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2025(5代目)」たちによる、連載「ベストサウナ」。第74回は『マジック温泉 昭和浴場』をレポートする。

驚安の金額で楽しめる銭湯サウナ

ベストサウナ●今回のサウナー・5代目ミスSPA! るかちゃん T161 B90 W60 H88。歯科衛生士の顔を持ちながらコスプレイヤー、撮影会モデルとして活動。公式X(@ruka_japan00)

100円サウナを堪能したあとは、タジマジック氏の奇術を目の当たりにする!

 東京・東高円寺駅から住宅街を抜けていくと、ふいに一本の煙突が現れる。瓦屋根の外観に、どこか懐かしい気配をまとった「マジック温泉 昭和浴場」は、約70年の歴史を重ねてきた銭湯だ。
ベストサウナ

定員4人ほどのコンパクトなサウナ室。女湯側にはさらに広いサウナを備える

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水風呂は都内銭湯でも最大級。地下水を使用した約18℃の軟らかな水質で、飲用も可能

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座風呂や電気風呂、土日の変わり湯など、お風呂も充実

 ここは店名の通りマジックが見られる銭湯でもある。そう聞くと、オーナーの趣味の延長のようなものを想像するかもしれないが、その認識はいい意味で裏切られる。3代目店主のタジマジックこと田島純浩さんは、世界選手権で2連覇を果たしたすご腕マジシャンなのだ。目の前で一瞬にして札やコインが入れ替わり、思い浮かべただけのトランプの数字を言い当てる。そのクオリティは、銭湯のロビーで体験できる域を明らかに超えている。問い合わせてみて、タイミングが合えば、この圧倒的なパフォーマンスを入浴料金だけで楽しめるのだから驚きだ。  とはいえ、主役はあくまでお風呂。浴場には泡風呂や電気風呂など多彩な浴槽が並び、その一角にコンパクトなサウナ部屋が置かれている。最新のサウナ設備とは一線を画すシンプルさだが、その分、熱の力強さは直球だ。約120℃のカラッとした熱が一気に体を包み込む。  特筆すべきは、その料金設定だろう。サウナ料金100円。帰り際には次回使える無料券が配られるため、実質50円になるというから驚きだ。タジマジック氏はその理由を、「別にいいサウナってわけじゃないから」と笑うが、見事な昭和ストロング系サウナで、気持ちのいい汗をかくことができる。むしろ、この“気軽さ”こそが日常使いの銭湯サウナとしての魅力を支えているのだろう。
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壮大な富士山壁画を眺めながら洗い場でととのう

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目の前で繰り広げられるプロのマジックに唖然。大晦日恒例のカウントダウンマジックショーでは、このロビーを100人の客が埋め尽くすことも

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Point:ワンコイン追加だけで、アツアツサウナを堪能可

 なにより印象的なのは、設備以上にこの場所に流れる空気だ。人と人との距離の近さ、そして店主の人柄が場の空気をやわらかく保っている。4年前に脳幹梗塞の大病を患ったタジマジックさんだが、いまも銭湯店主とマジシャンの二足のわらじを履いている。「お客さんが喜んでくだされば」「だから、できるだけ値段を上げないように」と経営者の思いを語ってくれた。  サウナブームの一方、銭湯の数は減り続けている。それでも、こうした場所が残り続けているのは、単なる機能以上の価値があるからだろう。「昭和浴場」は今日も変わらず、街に寄り添いながら静かに湯気を立ち上らせている。 ベストサウナ ベストサウナ
<取材・文/森野広明 撮影/林紘輝(本誌)>
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