ライフ

GWの高速道路で渋滞中、娘が「トイレ行きたい」…逃げ場がない状況で“限界”を迎えた家族の悲劇

ついに限界「もうむりかも」

水「非常駐車帯とかないの?」と強めの口調で聞くが、ナビにも表示はなく、路肩もほとんどない区間だった。どこにも逃げ場がない状況の中で、焦りだけが積み重なっていく。  そして、ついに娘が「もうむりかも」と言った。顔を見ると、今にも泣きそうだった。  坂口さんは覚悟を決めた。  夫には、少しだけ車列が動いたタイミングを見計らい、ハザードランプを出して路肩に寄せられるスペースを見つけ、そこに車を止めてもらった。 「完全に安全とは言えない場所でしたが、もうそれ以外の選択肢はありませんでした」と坂口さんは言う。  急いで“対応”し、なんとか乗り切った……。 (※)高速道路上での路肩停止や車外での用足しは、後続車との接触など重大事故を招きかねません。路肩は本来、故障や事故など緊急時のためのスペースです。トイレはSA・PAなどで済ませるように心がけてください。  車に戻ってからは、しばらく誰も話さなかった。ただ静かに前を見ていた。あの沈黙には、安堵と疲弊と、少しの気まずさが混ざり合っていたのかもしれない。 「それ以来、長距離移動のときは、必ず早めに休憩を取るようになりました」  ゴールデンウィークの交通渋滞は、ほぼ避けられない。そのなかで子どもがトイレの限界を迎えたとき、親は「もう少し」という言葉の無力さを思い知ることになる。あのゴールデンウィークの帰り道は、坂口さんにとって忘れられない思い出になった。 <構成/藤山ムツキ>
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
1
2
SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】