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GW渋滞の車内で「全員がトイレを我慢」した末路。見栄を張った先輩が失った威厳と、漏らした後に芽生えた“まさかの恋”

コンビニの前で先輩の威厳が崩壊

半分パニックになりながら走り続けた高澤さんが、細い脇道の先にようやくコンビニの看板を見つけた瞬間、我先に高澤さんは救急搬送される人のような勢いで車を停めてトイレへ飛び込んだ。 トイレはあった。貸してもらえた。助かった。しかし、ドアを開けて外に出た瞬間、別の意味で固まった。 あやこちゃんが、トイレの前で静かに待っていたのだ。 つまり高澤さんが中で立てた、聞かれたくない音のすべてを、彼女は黙って聞いていたことになる。先輩としての威厳は、首都高でも、コンビニでも、完膚なきまでに失われた。 コンビニの外に出ると、けんしょうくんが青い顔で立ち尽くしていた。 小さく「……もう、出ました」と言った彼は、あやこちゃんを先にトイレへ行かせるために、外で一人、静かに漏らしていたのだった——。

修羅場のあとで芽生えた“愛”

帰りの車内では、予想外の化学反応が起きた。普段あまりしゃべらないあやこちゃんが、けんしょうくんに気を使って、明るく話しかけていたのだ。さっきまで修羅場だったはずなのに、後部座席と助手席の間だけ、妙に打ち解けた空気が流れていた。 そして後日、気づけば2人は付き合っていた。 「あれが吊り橋効果だったかもしれません」 先輩としての威厳を失ったばかりか、思いがけず2人の仲を取り持つ形になってしまった高澤さんは、なんとも複雑な感情を覚えたのだった。 <構成/藤山ムツキ>
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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