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「モダンな部屋」の“モダン”って何? インテリア界で頻出なのに意外と知らない基本

モダニズムが目指したのは「機能美」

モダン家具の特徴的なデザインは、この流れに由来しています。ゼロからデザインを見直すときに、関係者たちは本当に根っこのところから見直しました。建築や家財は、究極どうデザインするべきなのだろうか? そうしてモダニズムがたどり着いたのが、「機能美」という考え方です。機能のない装飾は不要である。機能的に必要な構造だけで作られたデザインこそが美しいという、革新的な発想です。 昔ながらの伝統的な住まいは、豪華なシャンデリアをぶら下げたり、壁に彫刻をしたり、ソファの張地を花柄にしたりする、装飾・加飾こそが美しいという考え方でつくられていました。 だけどモダニズムはそうではなく、機能のない装飾は不要だと考えたのです。座りやすい椅子、使いやすいテーブル、過ごしやすい照明。あくまで機能ありきでデザインを考えて、機能のない装飾は追加しないのが信条です。 彫刻による装飾ではなく、構造上必要な形態そのものが美しい。花柄による装飾ではなく、素材そのものの素直な見た目こそが美しい。 だから、モダニズムはプロダクトの形に余計な手を加えません。単純な直線や曲線など、無駄な遊びのない「形の根源要素」を組み合わせてデザインをつくります。 クールな印象だとか、無機質な印象だとか、そういう評判を求めてモダンデザインが生まれたわけではなくて、禁欲的なデザインアプローチをしていたら、結果的にそんな感想が生まれたという順番なわけですね。 これがモダニズムという概念であり、こんなデザインの家具や、こんなデザインの建築でつくられた部屋のことをモダンスタイルと呼びます。モダンという言葉は、絵画やファッションの世界ではまた違ったニュアンスがあると思いますが、インテリアの世界ではこんな意味ですので、ぜひ覚えてみてください。

モダンを見分けて上手にショッピングを楽しんで

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モヘイム「HANGER RACK 600」。2万9700~3万4100円。写真はフライミーより

というわけでモダン家具は、なんとなく格好いいからあんな形になったわけではありません。確固たる意志を持って、シンプルで機能的なデザインになっているのでした。 モダン家具を見分けたいときは、彫刻や絵付けなどの装飾がされていないこと、根源的なデザインでつくられていること、スチール・ガラス・プラスチックなどの新時代の材料を使っていることなど、このあたりに注目してやれば見分けやすいですよ。 モダンらしさを見分けられるようになると、部屋作りをするときにも、買い物をするときにもとても便利です。インテリアショップでも、コーディネート実例でも、ぜひぜひいろんな家具の中からモダンデザインを探してみてください。
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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