仕事

AIで効率化したはずが「前より忙しい」と感じるのはなぜ?タスクは増える一方、通知やチャットの“外乱”に脳が悲鳴

脳疲労と“外乱”で現代人の負担が増加

[なぜかクソ忙しい!]の正体このように多くの人が抱える「多忙感」は、今や現代病とも言える。長く脳のリハビリテーションに従事し、現在はその知識を生かして企業研修にも取り組む作業療法士の菅原洋平氏は次のように話す。 「多忙感の原因はタスクの増加による脳疲労と、それに追い打ちをかける脳への“割り込み処理”とも言えるデジタル由来の“外乱”にあります。マルチタスク化という幻想の下、多くの仕事を並行処理する能力を求められながら、各種業務支援システムの浸透で会議の際にはリマインドやアラーム、メッセージアプリでは未読を知らせる表示、カレンダーアプリからは予定のプッシュ通知など、仕事の手を止めて対応しなければならない作業が増え続けている。この外乱が、人の予定をたびたび狂わせるため、常に時間に追われている感覚を抱いてしまうのです。 こうして多忙感が進行すると、イライラが募り始め、しまいには脳がショートしてぐったりする。これまで数多くの企業研修を任されてきましたが、対象者のほぼ全員が多忙感に襲われている状況で、その半数は危険水域にありました。個別に診断した人のなかには、多忙感を解消できぬまま過ごしてしまい、うつ病や適応障害を患ってから問題に気づく人もいます」

多忙感の解消策は…

背景にはSNSの浸透やリモートワーク化もある。 「スマホを開けば情報が氾濫し、スクロールするだけで無数の広告が目に入る。さらに、リモート会議になると、デジタル情報として処理されるので、脳への負荷が増す。あらゆるものがデジタル管理されるようになって、脳は悲鳴を上げているのです」(菅原氏) そのため、脳の負担を軽減することが多忙感の解消策となり得るという。 「私の知る企業のなかには、全社的に電話応対をしない時間を設けるところもあります。そうして時間を区切って並行処理するタスクを減らしているわけです。公に方針を打ち出せば取引先からの不満も限定的。結果、大幅に生産性が向上したため、1年以上もその会社は電話応対ナシ時間の取り組みを続けています。一方、経営者で多いのは、帰宅後は玄関にスマホを置いて翌日まで見ないという人。私の場合は、スマホをモノクロ画面にすることで、情報量を減らすと同時に見る気がしない状態にしています」(同) 多忙感に悩まされている人は、まずはプチ・デジタルデトックスから始めよ!
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心を蝕む「多忙感」チェックシート
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