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「ゴミ袋を開けたら、あなたの名前が…」身に覚えのないルール違反で“犯人扱い”された外国人留学生の困惑

意を決して注意したが…

彼らに悪気はなく、日本語が読めないためにルールを理解できていないだけかもしれない——。そう考えた佐藤さんは、恐怖心を抑えながらも、ごみを捨てる現場で意を決して声をかけた。 「あのう、すみません。こんばんは」 しかし、仲間内で談笑していたときとはまるで別人のように、彼らは真顔で無言のまま佐藤さんを見つめ返したという。 「それ、ごみ袋ですよね。夜中に出すといけないそうですよ。カラスや野良猫が来るんです。わかりますか」 返答はなかった。日本語が通じていないのかもしれない。そう判断した佐藤さんは、今度は英語で話しかけた。 「心臓はものすごくバクバクしていました。相手が怒るかもしれないし、言葉も通じるかわからない。かなり怖かったです」 相手は相変わらず一言も発さず、少し首をかしげるような動作をした。その後、彼らの言葉でぼそぼそと何かを呟き、ごみ袋をどさっと置いて、そのまま去っていった。 「エントランスから一緒にエレベーターに乗るのも気まずくて、彼らが先にエレベーターに消えるのを、ただ見ているしかありませんでした」 不適切なごみ出しは、その後もしばらく続いた。そんなある夜、佐藤さんはごみ集積所の近くで、四本足の動物を見かけた。 「最初は犬かと思ったんですが、よく見たらキツネだったんです」 ルールを無視したごみ出しは、カラスや野良猫だけでなく、野生動物までも引き寄せていた。佐藤さんは驚きと同時に、「これは本当にまずい」と感じたという。 ただ、その問題は意外な形で終わりを迎えた。 「駐車場で、私の車の2台隣に止まっていた大きな車が、ある日からなくなったんです。それと同じ頃から、外国語で談笑する声も聞こえなくなりました」 おそらく工事の現場が変わるか、寮として使っていた部屋を引き払ったのだろう。ごみ出しの問題は、注意や管理会社の対応によって解決したというより、“自然消滅”に近い形で収まった。 「正直、ホッとしました。でも、同時にモヤモヤも残りました。もしまた同じことが起きたら、自分が直接注意するのは危ない気もしますし、管理会社や雇い主がちゃんと説明してくれないと、住民同士で揉めるだけだと思いました」
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身に覚えのないルール違反を疑われて困惑
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

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