お金

貯蓄は習慣が10割。物価高でも「お金に困らない」脳の“クセ”を変える科学的メソッド

貯蓄が続くヒミツは「今まで」と「これから」の見せ方にあり!

ゴールを見通すイラスト シカゴ大学のクーらの研究によると、貯蓄のやる気を引き出すためには「これまでどれだけ貯めたか」と「目標まであとどれだけか」という2つの情報の見せ方をうまく使い分けることがポイントだと言います。 クーらは、目標達成に向けた「コミットメント(強い決意)」がどれだけ自分にあるかで、効果的な情報の見せ方が変わることを発見しました。  コミットメントがまだあいまいな人には「ここまで貯まったよ!」と今までの成果(to-date情報)を示すと、「自分はこんなに頑張ってるんだ」と実感し、貯蓄を続けやすくなるそうです。  一方、目標にしっかりコミットしている人には「あとこれだけ足りない!」という残りの距離(to-go情報)を見せることで、「最後まで頑張ろう!」という気持ちが強まるそうです。  たとえば、実際に行われたチャリティ募金の実験では、初めて寄付をする人には「〇〇円集まりました」というメッセージが効果的。  一方、リピーターには「あと〇〇円必要です」と伝えるほうが、より多くの寄付を集めることに成功しました。  また、大学生の調査では、あまり重要視していない授業の勉強意欲は「どれだけ終えたか」を見せることで上がりましたが、重要な授業では「まだこれだけ残っている」と伝えることでやる気が刺激されました。  つまり、自分がどの段階にいるか、どんな気持ちかによって、励まし方を変えるのが大切なのです。  この研究で示されたのは、「進捗の見せ方ひとつで、やる気や行動が変わる」ということ。

貯蓄が続かないのは“見せ方”が間違っていただけ

 貯蓄は毎日の小さな積み重ねなので、途中でやめてしまう人も多いもの。  でも、「ここまでできた!」と自分をほめることで一歩を踏み出し、さらに「あと〇〇円!」というゴールの距離を知ることで最後まで頑張れる。  そんな心の仕掛けが役立ちます。  ちなみに、この研究は進捗が約50%のタイミングで行われており、「半分くらい」という節目ではどちらの情報も使えるのですが、個人の気持ちや貯蓄経験に合わせて見せ方を工夫すると、長続きしやすくなるようです。

ひとことアドバイス

情報の見せ方が、あなたの貯蓄の味方になります。
出典:Koo,M.,&Fishbach,A.(2008).Dynamicsofself-regulation:How(un)accomplishedgoalactionsaffectmotivation.JournalofPersonalityandSocialPsychology,94(2),183–195.


明治大学教授。シカゴ大学大学院言語学部博士課程修了、オズグッドホール・ロースクール修士課程修了・博士課程単位取得退学。心理言語学、法言語学、コミュニケーション論を専門とし、学術的な知見を「今日から使える知恵」に翻訳することをライフワークとし、著書は70冊を超える。56万部を突破した『科学的に証明された「すごい習慣」大百科』(SBクリエイティブ)のほか、『科学的に元気になる方法集めました』『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』など、科学の力で日常を変えるシリーズは累計137万部を突破。NHKラジオ「ラジオ深夜便」レギュラー・パーソナリティをはじめ、ラジオ・テレビ・新聞・雑誌・WEBなど多彩なメディアで、専門家としての視点を発信中。
1
2
3
科学的に正しい[お金が貯まる]習慣 科学的に正しい[お金が貯まる]習慣

少しの工夫で、未来のあなたは
もっと豊かになるはず——

SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】