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『ザ・ノンフィクション』から10年、49歳になった“高齢ホスト”の現在。「俺はこんな歳で何してるんだろう」涙することも…それでも歌舞伎町に立ち続ける理由

“若さの街”で49歳ホストはどう戦うのか

歌舞伎町は若さが価値になる街だ。当然、49歳という年齢を意識する瞬間は少なくない。 「毎日ありますよ(笑)」 伯爵は即答した。 「送り指名も飲み直しも若い子に持っていかれますからね。心折れそうになって、一人で泣いてる時もありますよ。本当に」 49歳のホストが、一人で泣く。物悲しい姿はテレビの中の伯爵とどこか重なる。 「俺はこんな歳で何してるんだろうって思いますよ。自問自答しながらです」 とはいえ、そのまま終わらないのが伯爵らしい。 「だったら49歳を武器にした方が面白いじゃないですか」 若さで勝てないなら経験で勝負する。それが今のスタンスだ。 「若い頃は自分を見てほしかった。でも今は相手を見る余裕がある」 最近は「癒やされる」「話すと落ち着く」と言われることが増えた。 「若い頃だったらイラッとしてたことも、今は全然イラッとしないんですよ」 ホストとしての武器は変わった。だが、武器そのものがなくなったわけではない。

TikTok時代の歌舞伎町に立ち向かう

伯爵が売れていた時代と今の歌舞伎町は大きく違う。 「昔は外で声をかけたり、生の距離感で気に入ってもらう感じでした」 しかし今は違う。 「会う前から勝負が始まってるんですよ」 TikTokやInstagramを通じて、客は来店前からホストを知っている。地方の女性がTikTok一本で歌舞伎町へ来て、数万円、時には数十万円を使う。 「本当にすごい時代ですよ」 一方で、伯爵はSNS万能論には懐疑的だ。 「SNSで人気になる力と、人を幸せにする力は別だと思うんです」 どれだけフォロワーがいても、実際に会った時に「また会いたい」と思われなければ意味がない。 「最後は人間力ですよね」 だからこそ、自身もSNSに挑戦している。 「最初は抵抗しかなかったです(笑)」 49歳でTikTok。昔の自分なら絶対にやらなかったという。 「でも生き残るには変化しなきゃいけない。持つべきプライドと捨てるべきプライドがあると思うんです」 年齢を言い訳にした瞬間に終わる。そう考えている。
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昔と今では「売れ方」が違う
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新潟県出身。フリー記者。池袋のスナックでチーママとして働きながら脚本家を志すも挫折。業界新聞の記者、自治体の広報誌などの制作ディレクターを経て独立。現在は歌舞伎町ホストのSNS運用ほか、アングラ、夜職、歌舞伎町カルチャーを主な取材領域に記者として活動中。表には出にくい人間模様を追い続けている。猫と過ごす時間が至福 X:ohreindb
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