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「いつまで待たせるんだ!」若い女性店員に文句を言う迷惑客は“まさかの人物”だった…こっそり店長に“会社と名前”を教えた結果/2025年成立「カスハラ防止法」、変わりつつあるお店と客の関係

会社に居酒屋での一件がバレ、課長もパワハラを控えるように

居酒屋の迷惑客

※画像は生成AIによるイメージです

 課長の一連の行動は防犯カメラがバッチリ記録しており、その映像を添えて店長は会社に告発。言い逃れできない決定的な証拠に懲戒処分こそなかったが、厳重注意処分が与えられることに。しかも、小池さんは彼女と同期にしか話していないが、そこから話が拡散してしまったという。 「課長は今も同じ部署にいますが、我が社は多くの飲食店と取引のある食品メーカーです。居酒屋相手に起こした問題とあって、かなりキツめに注意されたと聞いています。自分の噂が広まっているのを知っているのか、かなり肩身が狭そうです。  だから、本人は悪評がこれ以上流れるのはマズいと思ったのでしょうね。パワハラ的な言動や態度は控えるようになり、直属の部下たちからは『働きやすくなった』と言われています」

課長は居酒屋に出向いて謝罪

 後日、居酒屋には課長と本社の担当者を含む3人が営業前の店を訪問。謝罪を受け入れたそうだが、店長は先日とは別人のように弱々しい態度だったそうだ。 「店長は優しい方なので『やりすぎたかな?』と気にしていましたが、店によっては出入り禁止や警察への通報もあったはず。課長も悪酔いしたのかもしれませんが、会社で責任ある立場だからこそ自分を律してほしいですね」  たとえプライベートの場面であっても何か問題を起こしてしまえば、会社に迷惑が及ぶことは避けられない。そこは肝に銘じておいたほうがよさそうだ。 <TEXT/トシタカマサ> *  *  *

■「2人に1人」の数字が、語っていること

今回のエピソード、料理が遅いと女性店員を怒鳴りつけたアラフィフ男性。一緒にいた部下たちは、止めるでもなくただ俯いていました。怒鳴られた店員さんの目には、彼ら全員がどう映っていたのでしょうか。 冒頭でも触れたカスタマーハラスメント対策アンケート調査では、サービス業従事者のおよそ2人に1人(46.8%)が、直近2年以内に客からの迷惑行為被害を経験しているという結果が出ています。 ただ、あくまで「さすがにこれは」と声に出るレベルの話。料理の提供が少し遅れただけで強めに言われた、レジで小銭を雑に置かれた――そんな小さな“もやっ”まで含めれば、サービス業で働く人のほとんどが、日々何かしら抱えているのが現実なのかもしれません。

■変わりつつある、お店と客の関係

2025年6月には、企業にカスハラ防止措置を義務づける改正労働施策総合推進法が成立しました。「お客様は神様」が無条件に通用した時代から、「お店で働く人も、ひとりの人間として尊重される」時代へ。少しずつですが、世の中の空気は確実に変わってきています。

■それでも、グラスを傾ける夜に

仕事終わりの一杯、上司との付き合いの席、家族との外食。誰しも、ちょっと疲れていたり、虫の居所が悪い日があったりします。お店で「料理まだ?」とつい強めに言ってしまった経験、思い当たる人もいるかもしれません。 カウンターの向こうにいるのも、自分と同じように、今日一日仕事で疲れているかもしれないひとりの人間です。ふぅーとひと息ついてから、最初のひと言を選びたい。少しでも優しい人でありたいなと、自分への戒めも込めて、明日からまた気をつけようと思います。
居酒屋の迷惑客

※画像は生成AIによるイメージです

<再構成/日刊SPA!編集部>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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