エンタメ

日向坂46・金村美玖が語る後輩愛と静かな野心

後押ししてくれた家族がいるから今がある

金村美玖――そのなかで、3期生の山口陽世さんが卒業を発表されました。ブログにも金村さんの想いを書かれていましたけど、あらためてお聞きできますか。 金村:私も卒業を知らされていなかったので、正直な思いをいうと、「今なんだ」っていう気持ちはあります。でも個人の決断で、彼女の人生なので尊重したいなと思うし、グループにも貢献してくれて、後輩たちとも仲が良くてつなぎ役を担ってくれるようなメンバーだったので。彼女の今後の人生が幸せになるような送り出し方ができたらいいなっていうふうには思っています。 ――順番的にはいうと、金村さんの卒業も近いんだろうなと感じているファンの人もいると思います。先ほどまだやりたいことはあると仰っていましたが、これができたら思い残すことはないかなっていうのはあります? 金村:よく言っていることは写真が好きなので、写真集と写真展はもう一度やりたいなって思っています。あとはラジオも好きだから話すお仕事もしたい。ただ、これが叶えられたら卒業しますって決めていることはなくて、自分やグループのためになることを率先してやっていきたいですし、経験してないことでもグループに還元できることは挑戦していきたいですね。 ――ブログで過去を振り返るような文章を書かれていて、気になっている方も多いと思います。 金村:書きました。完全に深夜のテンションだったんですけど(笑)。 ――ああいう思いは文章に書き留めていたりするんですか? 金村:いや、まったくしないんです。あのブログは珍しいと思います。今まではラジオのレギュラーを持っていて、思ったことをお話する機会があったんですけど、日記も書いていないし、自分の記憶もあやふやになってきて。そういうときに、実家でくつろいでいるときに、急にブワッと込み上げてきた思いがあって書いたんです。本当は出さなくてもいいやって思ったんですけど、深夜のテンションで「誰のためにもならないけど、載せてみるか!」っていう感じです(笑) ――アイドルと学業の両立についても書かれていて、日本大学芸術学部の写真学科を選んだ理由も、いつかグループ活動に還元できるような大学ということで選ばれたと。昨年3月に卒業されましたけど、実際にどうですか。 金村:行ってよかったです。芸は身を助けるというか、そういうことを感じることが多いです。最初は大学に行くつもりはなかったので、母から「大学に行ってほしい」と言われて、大学生活の4年間も支えてくれていたのですごく感謝しています。私の決断力は鈍っていたので、後押ししてくれた家族がいるから今があるなって感じています。 ――セルフポートレートをずっと撮影されてきたということなんですが、自分で撮る自分を通じて変化を感じることはありますか。 金村:感じます。1回目の写真展をさせていただいたときに全編がセルフポートレートだったんですけど、写真のインスタレーション(設置)を考えているときに、グループ活動も波が激しかったから「このときは元気なかったな」とか「希望に満ちあふれているな」っていうのもありました。春夏秋冬のテーマ別で展示したんですけど、そのときの空気感で感情も変動するなって感じていました。写真だから感じるものはあると思います。 ――いつか日向坂46のCDジャケットなどアートワークに関わることが夢だとも話されていましたね。楽曲ありきの部分はありますが、金村さんだったら今の日向坂46をどう撮りたいですか。 金村:主観が結構入っちゃうんですけど、日向坂のジャケットワークは明るくてポップなものが多いんです。それはパッと見て日向坂だなとわかるからいいと思います。空色がグループカラーなので、青空が写っていることが多いんですけど、たまには夜空でもいいと思うし、月でもいいと思うし。そんなにカラフルなものじゃなくてもいいんじゃないかなと思うこともあって。そういう妄想のなかでジャケット写真を考えるのが好きです。 ――アイデアは常にためてると。 金村:日向坂をベースに考えたらカラフルとかポップな感じが良いと思うんですけど、私が好きな作風がフィルムっぽいとかモノクロとか、部屋にCDジャケットを飾っていてもオシャレになるようなものが素敵だなと思っちゃう。だから、提案してもすぐにはじかれる気がします(笑) ――そして、今後の日向坂46の活動でいうと、9月に2年ぶりにひなたフェスが開催されます。2年前に開催した際の日向坂が宮崎県にもたらした経済効果43億円はすごかったですよね。 金村:そう伺いました、すごいですよね。私は前回のひなたフェスで達成感があって。発表してから、46時間テレビとか各地へのPR活動、メンバーが宮崎に行ってロケをしたり。そういう道のりを経て、当日は晴天のなかでたくさんの方に関わっていただいて実現できたんだと実感してじんわりしました。今回初めて参加する五期生のメンバーもまだ宮崎に詳しくないかもしれないけど、知れば知るほど好きになる場所だと思うから、今からとても楽しみです。 ――地域の人たちと一緒になって、あの規模のライブはなかなかないですよね。 金村:そうですよね。実家のような温かみがあります。もう第二の故郷だと思っています。 ――あとは個人的な話でいうと、演技に挑戦したいと今年の目標に掲げていました。 金村:先輩や同期が活躍していて、自分も何かで引っ張っていきたいと考えたときに演技に挑戦したいと思って。ただ、自分のなかでは苦手意識があったから、イチから学んでみたいなって思たんです。作品を見るのも好きですし、自分が何か違う自分になれるチャンスがあったら楽しいんだろうなって。異世界転生じゃないですけど、それが自分の心を軽くできるものなのでは?って思っていました。 ――どういう役を演じてみたいですか。 金村:私自身が年上に見られがちなので、上司役とかもいいですね(笑)。とにかく自分の心を変えるような作品に出合いたいです。好きなものが音楽ばっかりなので。 ――卒業した同期とかOGが出演してる舞台とかドラマは見ます? 金村:全部ではないですけど、見てます。最近は松田(好花)の舞台を観させてもらって、ラジオがテーマの舞台で高校生役を熱演していて、まだ全然高校生もいけるじゃんって思いました。刺激をもらいましたし、演技は経験を重ねないと自信が持てないと思うので、自分の可能性を広げたいです。ドラムも写真も最初はゼロから始まって、努力を重ねれば人にお見せできるものに仕上げられるという自信はあるので。あとは、そのきっかけがほしいなと思っています。 ――そのお話を聞くと、ギラギラ感はまだ失ってなさそうですね。 金村:そうですね。ずっと停滞だと生きてる意味がないと思っていて。ただ、手を広げすぎるのもどうかなって考えるときもあるんですよ。メタと自分が行き来してるというか。自分ではそう思っているけど、人からはそう思われたくないっていう。とにかく、ファンの皆さんに新しい挑戦をお見せして、金村美玖を応援していてやっぱよかったとか、応援しがいがあると思っていただきたい。それはある意味プレッシャーかもですけど、そのぐらい自分に圧かけて頑張りたいです。 ――金村さんのことをデビューから見守ってきたファンの人も多いと思いますからね。 金村:ありがたいし、嬉しいです。 ――最後に、プライベートの息抜きを教えてください。 金村:ちいかわです! 最近、ついにキャラ物に目覚め始めてしまい、ポムポムプリンもちょっとハマってて、ちいかわのアニメもすごい見始めちゃって。 ――だから先ほど、サンリオピューロランドの話も出たんですね。 金村:後輩が詳しくて、人生で初めて行ったんです! そうしたら、もうハマってしまって。ただ、ポムポムプリンも、ちいかわも、超絶人気なので、あんま言うと、ミーハーすぎるかなって思って言えないんですけど(笑)。でも、世で流行ってるものをあんまり毛嫌いする必要はないというか、ちゃんと流行る理由があるんだなと思いました。ちいかわのアニメは一話30秒ぐらいで終わるので、癒やされたい方は見てみてほしいです。 ――後輩と出掛けることによって、金村さんの新たな可能性が広がっていそうですね。 金村:後輩のほうがそういう流行ってるものに詳しいので、それを吸い上げてる感じです(笑)。話が合わないこともあるんですけど、ちいかわとかポムポムプリンの話をしたら絶対合うんです。 取材・文/吉岡 俊 撮影/鈴木ゴータ
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