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「MVPは大谷翔平で決まり」ではなくなった? 左膝痛で投手復帰は白紙…“ライバルの猛追”で情勢に変化

今後の焦点となるのは「投手・大谷」の復帰時期か

 今後の焦点は、大谷の登板見合わせがどこまで長引くかだ。早期に復帰できれば、再び投打の両面から価値を積み上げられる。  一方、復帰が9月以降へずれ込む、あるいはポストシーズンを優先してレギュラーシーズンの登板を控えるようなら、打者としてPCAを上回るだけの成績が求められる。  2024年、大谷は指名打者一本でMVPに輝いた。ただし、あの年には史上初の「50本塁打、50盗塁」という、投票の議論をほぼ終わらせるほどの実績があった。  今後、もし指名打者としての出場が主となるなら、後半戦は相応の打棒が求められる。登板へ向けた調整や疲労が減ることが、打撃にプラスに働く可能性はあるものの、左膝の状態がスイングへ影響しないことが前提となるだろう。

打撃で“突き抜けられるか”がMVP連覇へのポイントに

 サイ・ヤング賞争いから大きく後退する要因となった登板見合わせが、打者・大谷の再加速につながり、結果としてMVPを近づける。そんな展開も考えられるが、オールスター後の数字を見る限り、現時点で楽観できる状況ではない。  もっとも、大谷本人が優先するのは、PCAとの差や個人タイトルではなく、チームの勝利だ。投手として登板を見合わせている今、まず求められるのは、指名打者としてドジャースを勝利へ導くことだろう。  その積み重ねが、最終的にPCAを上回る評価につながるのか。MVPを巡る争いは、これまでとは異なる構図で後半戦へ進んでいくことになりそうだ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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