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「スマホ決済できない!」高齢者がレジを占拠し大行列に…15分動かない高齢者を退かした“ある女性の行動”/“デジタル弱者”は思い込み?シニアのスマホ所有率を調べてみた

解決へ導いた女性の正体

「その女性、最初はただのお客さんかと思ったんですが、突然スッと前に出て、何か男性の耳元でささやいたんです。そしたら急に、さっきまでキレ気味だった高齢男性が、表情を和らげて、そのまま彼女と奥の方に歩いて行ったんですよ」 落ち着いた雰囲気の優しそうな感じの女性が高齢男性に声をかけたのは、騒動が始まってから約15分が経過したころでした。あれだけ店員の説明に耳を貸さなかった男性が、彼女の一言で素直に従った姿に、店内の誰もが驚いたといいます。
ファストフード店

※画像は生成AIによるイメージです

「店の奥に案内されたあと、男性は商品を手にしたまま椅子に腰掛けて、その女性と何か話していたんです。その間にレジは再開して、私たちもようやく注文できました」 実はその女性、隣の携帯ショップで働くシニア向けサポートを担当している方とのこと。佐々木さんが座ったテーブルの横で優しくレクチャーしているその女性の胸には携帯電話ショップの名札がついていたそうです。 「良く考えてみると、私も機種変するときにそのお店に行ったとき、その女性が受付をしてくれたことを思い出しました。とても親切な方でしたね」

トラブルの先に見えた“日常”と温かい配慮

「その後、気になってチラッと様子を見たら、あの怒っていた男性が、その女性と並んでハンバーガーを食べていたんですよ。すごく穏やかな顔で…なんだかほっとしましたね」 女性はレジでの支払いをいったん現金で肩代わりし、席についてからゆっくりとスマホでの決済方法を説明したようです。後日、佐々木さんが同じ店を訪れると、再びその男性が姿を見せていたとのこと。
ファストフード店

※画像は生成AIによるイメージです

「今度は、ちゃんとスマホで“ピッ”と支払ってて、すごく得意げな顔をしてました。あぁ、あのときの努力が実を結んだんだなって、ちょっと感動しました」 この一件は、単なるトラブルではなく、現代社会が抱える“デジタルと高齢者”の課題を象徴するような出来事でもありました。 「技術って、使えるか使えないかじゃなくて、つなげてくれる人がいるかどうかが大事なんですね。あの女性の行動がなかったら、もっと大きなトラブルになっていたかもしれません」 <TEXT/八木正規>  *  *  *

■じつは、シニアのスマホ普及率はかなり高い

ファストフード店

※画像は生成AIによるイメージです

今回のエピソードの高齢男性は、後日ちゃんとスマホで“ピッ”と支払いができるようになっていました。数十分の手ほどきで、新しい支払い方法を自分のものにしてしまう――そう考えると、なかなかの吸収力です。 じつは、こういった高齢者は、いまや珍しい存在ではありません。モバイル社会研究所(NTTドコモ)の2026年3月調査によると、スマートフォンの所有率は60代で95%70代で86%80代前半でも69%にのぼっています。10年前は60代でも半数以下だったことを考えると、シニア世代のスマホ普及は、この10年で一気に進んだといっていいでしょう。

■「困っている高齢者」ばかりじゃない

キャッシュレス決済の利用も着実に広がっていて、モバイル社会研究所の別の調査では、QRコード決済を使う60代が半数を超えたとのこと。「スマホは若い人のもの」という時代は、もうとっくに終わっているのかもしれません。 もちろん、なかにはエピソードのように、最初の一歩でつまずいてしまう人もいます。ただ、その一歩さえ越えられれば、あとは意外とスイスイ。「困っている高齢者」ばかりが目立って見えがちですが、その背後には、静かにスマホを使いこなしている大勢のシニアがいる――今回のエピソードは、そんな当たり前の事実も、そっと教えてくれているように思います。
ファストフード店

※画像は生成AIによるイメージです

<再構成/日刊SPA!編集部>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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