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28年ぶりの『GTO』続編。「反町の鬼塚」は安心すると実感する一方で、懸念は「70歳の脚本家」が描く“今どきの高校生像”か

続編『GTO』は鬼塚の成長する姿がテーマ

「POISON」の歌詞と重ね合わせて考えてみたい。口に出して言えないことをSNS等で文字にして発信する生徒たち。言いたいことを言えずとも行動にして伝えようとする鬼塚。両者の対比が令和版『GTO』の肝に思えた。鬼塚と交流するにしたがい、生徒たちは言いたいことを言える人間へと変わっていくのかもしれない。  ただし、それは重労働である。1998年版ではうまく行っていたことも、今はうまく行かない。そのギャップに鬼塚はきっと苦しむことになる。  逆に言うと、暴力が許容されていた時代にあえて鬼塚はいらないはずだ。今みたいな時代だからこそ、鬼塚は光る。  現代のコンプライアンスのなかで『GTO』の醍醐味である痛快さを融合させる難しさは、初回時点ではっきりと感じた。同日同時間帯にTBSで放送されていた『あらびき団』がコンプラお構いなしにぶっ飛んでいた事実を考えると、ドラマ制作の難しさを思い知る。  だからこそ、令和版『GTO』の意義が見えてきた。鬼塚が発するメッセージに生徒が感化される構図だった1998年版に対し、令和版『GTO』は浦島太郎的な鬼塚が成長していく様子がテーマになる。  そういう意味で、1998年版とはあまり一緒にできないだろう。新しいドラマとして、見どころを変えて追うべき続編になると思う。 <TEXT/寺西ジャジューカ>
1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。
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