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「一番与死球が多いのは巨人ですから」藤川監督の“死球発言”に批判続出…阪神にも厳しい視線が向けられることに

掛布氏も苦言を呈した「前へ出る監督」の是非

 もっとも、指揮官が前へ出る姿勢には以前から慎重論もあった。3月の巨人戦で、巨人の新人左腕・山城京平が1イニングに2死球を与え、藤川監督がベンチを出た際、阪神OBの掛布雅之氏は「あれは、やめてほしかった」と苦言を呈した。  掛布氏は選手を守ろうとする気持ちには理解を示しつつ、相手が制球に苦しむ新人だったことから、指揮官にはもう少し余裕を見せてほしかったという考えだったようだ。藤川監督の姿勢は一貫しているが、その見せ方を巡って評価が分かれる構図も開幕直後から変わっていない。

藤川監督の発言が阪神にも同じ基準を課すことに

 選手を守るための発信は、監督の重要な役割である。ただ、公の場で相手投手の技術や与死球数に踏み込んだ以上、今後は阪神投手が死球を与えるたび、同じ基準が自軍にも向けられる。  バッテリーが本来必要な内角攻めでも周囲の視線を意識するようになれば、相手への警鐘が結果として自軍を縛る可能性もある。藤川監督の言葉は、相手へのけん制であると同時に、阪神側にも重い物差しを置いたことになる。  阪神と巨人は同率首位で前半戦を終えた。緊張感の高まる優勝争いの中で、選手を守るために前へ出る強さと、対立を広げない冷静さをどう両立するのか。藤川監督の手綱さばきが、後半戦の一つの焦点になりそうだ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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