仕事

「あの人がいるだけで職場がしんどい」約4割が遭遇している“毒社員”の正体…「不機嫌アピール」「反対意見を聞かない」人の共通点と撃退法

毒社員への対処では感情で闘ってはダメ

AdobeStock_366237719「そもそも毒は、人間の本性に根差している」と語るのは精神科医の益田裕介氏だ。 「人間というのは、大なり小なり他人に意地悪をしたい本能を持つ生き物。暇つぶしや快楽のために他者をからかったりイジったりする人は、ルールやモラルでは自分の欲求を抑えきれないのです。コンプライアンスの盾が強くなりすぎた現代では、別の形で毒を表現する者も現れました。例えば『あなたはパワハラだ』と逆ギレならぬ、逆ハラを仕掛けてくるような新入社員などもいたりします」 毒社員に対してまともに闘えば心が削られるだけ。この理不尽な職場でどう生き残ればいいのか。益田氏は「まずドライになること」と説く。 「今は昭和の企業戦士的な感情論から覇権国家が世界のルールを無視してでも自国の利益を追求するような実利主義への移行期だからこそ、庶民の我々も給料分きっちり働いて対価をもらうしたたかさが重要。変に期待するからイライラするし、裏切られて傷つく。転職が前提となった会社員生活において、心を開いていいのは、本当に信頼できる相手だけ、と割り切ることも重要です」 沢渡氏も“チーム”で対処する必要があると念を押す。 「『あの社員を放っておくと新人が辞める』『チームのエンゲージメントが下がる』など、あくまで前向きな共通課題として周囲を巻き込むことが大切です。物差しとして最もわかりやすいのが、社是や社訓。これを指さして『あの人の行動は社訓に反していませんか』と、まっとうな正論で外堀を埋めましょう」 事実を俯瞰して淡々と対処することが、あなたの心と寿命を守る結果に繫がるのだ。

毒社員の特徴

機嫌次第で、態度や対応がコロコロ変わる 他人の成果を「自分がすべてやった」かのように吹聴する 頑固で、自分と反する意見には全く聞く耳を持たない 権利ばかりを主張し、都合が悪くなるとすぐに「ハラスメントだ」と騒ぐ 【ライフサポートクリニック院長 精神科医 山下悠毅氏】 依存症治療と自己肯定感を高める認知行動療法を専門とする。著書『依存症の人が「変わる」接し方』(主婦と生活社)など
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精神科医の山下悠毅氏

【あまねキャリア代表取締役 沢渡あまね氏】 400超の組織を支援し、職場を蝕む“毒”の生態を知り尽くす。最新刊『ブリリアント・ジャーク 静かにチームを壊す人たち』(三笠書房)
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あまねキャリア代表取締役の沢渡あまね氏

【人材コンサルタント 安藤健氏】 人材研究所ディレクター。採用や研修、評価制度構築を手がける。著書に『転職はタイミングが10割』(東洋経済新報社)など
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人材コンサルタントの安藤健氏

【早稲田メンタルクリニック院長 精神科医 益田裕介氏】 精神保健指定医。YouTubeチャンネル「精神科医がこころの病気を解説するch」で、メンタルヘルスに関する知見を発信中
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精神科医の益田裕介氏

※2026年8月4日号より 取材・文/週刊SPA!編集部
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