更新日:2026年08月06日 08:28
エンタメ

少年ジャンプ出身・ギャグ漫画家2人が当時の「過酷すぎる週刊連載」を振り返る。「ヘルニアで入院しても原稿は落とさない」ストイックな舞台裏

読者アンケートとの向き合い方

読者アンケートとの向き合い方──『ジャンプ』は読者アンケートを重要視すると聞きますが、精神的ストレスは? 大石:ギャグ漫画は上位になるジャンルじゃないので、そこまでプレッシャーはなかったです。 ただ、順位は執筆の参考にしてました。順位がいいと「このキャラがいいのかも」となるし、自由にやって順位が下がると反省する材料になる。 つの丸:俺は全然気にしなかったな。ただ、『サバイビー』のときは順位が悪くて、担当編集に「テコ入れしないと打ち切りだよ」と、方向性を変えるか連載を終わらせるかを迫られて。 でも、納得できない作品は描きたくないから、一度連載は終わらせて、その後納得いく形で完結させるため、コミックス用に一人で描き続けた。原稿料も出ないし、今までで一番大変だったな。 大石:すごいですね。普通、そこまでやらないですよ。 つの丸:連載で無理やり終わらせた漫画って、なんかわかるから。何年か後にコミックスを読んだ人に「こいつはまとめきれなかったんだな」って思われたくなかったんだよ。

今は「落としてもいい」くらいの気持ちでやってる

完全に犬おじさんだったと語るつの丸氏

休筆中は「完全に犬おじさんだった」と語るつの丸氏。『ドッグファーザー』では、さまざまな経緯で保護犬となったフレンチブルドッグたちとの日々を描く

──ウェブ漫画サイト「マンガSPA!」で、つの丸先生は保護犬との暮らしを描いた『The Dogfather ドッグファーザー』を、大石先生は昭和のおもちゃが現代のおじさんを救うギャグ漫画『令和のおもちゃ ウーピン』を連載中で、8月4日には単行本が発売されましたね。紙と比べて、ウェブは締め切りには追われない環境ですか。 つの丸:そう、今は自由!落としてもいいやぐらいの気持ちでやってるので気が楽。 大石:隔週更新で、締め切りも緩くてありがたいですね。……ただ、つの丸先生、最近『ドッグファーザー』の更新がすごい遅いですよね(笑)。
『令和のおもちゃウーピン』

『令和のおもちゃウーピン』には、中年心をくすぐる笑いが盛り込まれている

つの丸:締め切りが緩いと思うと、ついね……。でも、自分なりに「前回から1か月もたっちゃったから、そろそろやらなくちゃ」っていうプレッシャーはあるのよ。結局、仕事を始めたら自由ではいられないと痛感するよね。 取材・文/藤村はるな 撮影/荒熊流星 【つの丸】 1970年生まれ。千葉県出身。『週刊少年ジャンプ』で『モンモンモン』『みどりのマキバオー』などを連載。『ドッグファーザー 1』が8月4日発売 【大石浩二】 1982年生まれ。熊本県出身。『週刊少年ジャンプ』で『いぬまるだしっ』『トマトイプーのリコピン』などを連載。『令和のおもちゃ ウーピン 1』が8月4日発売
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令和のおもちゃウーピン1 令和のおもちゃウーピン1

「おじさんの凄さをみんなに知ってもらうんだ!」
希望を失った中年男性の前に“謎のぬいぐるみ”が現れた!


The Dogfather ドッグファーザー1 The Dogfather ドッグファーザー1

『マキバオー』の漫画家つの丸が9年ぶりに再始動!?
保護犬たちに生活を捧げた“圧倒的ヒマ人”の物語

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